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89.チキンラン <3.5>                 一覧表へ
 [内容]イギリスのヨークシャー洲のトゥイーディー養鶏場。ニワトリ達は強欲な養鶏場の女主人トゥイーディーの支配
  下で囚人のような生活を強いられていた。卵を産めなくなれば殺される運命・・・。ジンジャーはメスドリ達を率いて何度
  か脱走を試みるが失敗の連続。何とか脱出方法はないか模索しているある日、オスドリが、どこからか飛んできて鉄柱
  にぶつかってジンジャー達の所へ落ちてきた。彼こそ救世主でないかと期待するのだが・・・。  
  [寸評]ドリームワークスが贈る、まるで「大脱走」-ニワトリ版-のCG映像の作品。前半は若干ダルイ感じもするが、後
  半からはアクション・ストーリー展開等、なかなか引き込ませてくれる。ニワトリのキャラに嫌悪感を感じずに、よく作ら
  れているものだ、と思ってボーっと観ている分には楽しめるのではないか。一姫は一緒に観始めたものの、キャラになじ
  めなかったのか、途中で「ドラえもんが観たい」とギブアップ。100円レンタルで観た事を差し引いても、観る分に損はない
  かと思います。吹替版は岸谷吾郎が、なかなか上手く演じている。

90.シティ・オブ・エンジェル <3.0>
 [内容]天使のセスは死者の魂を天国に導く役目を担っている。そんな彼が、ある日、患者の命を懸命に救おうとしてい
  る女医のマギーの姿にうたれ、恋心を抱くようになる。セスはマギーと接するようになるが、天使ゆえに触覚・味覚等の
  感覚を持たないゆえ、実質、マギーと触れ合う事が出来ない。思い悩んだ末、永遠の命を捨てて、人間となる事を決意
  する。同じ病院の心臓外科医にプロポーズされていたマギーだが、人間となって現れたセスと対面して・・・
  [寸評]先読み能力が無いのかハッピーエンドになるかと思ったのだが・・・。ラストの方の「所詮、これが人間というもの
  だ」という言葉に重みを感じた。音楽と映像は、なかなか良いかと思う。前半で天使役のニコラスが、スッと人の傍に現れ
  るのが妙に彼ならではの感がして笑えてしまった。メグ・ライアンの自転車に乗る姿が格好良く、数回さっそうと走る姿が
  出てきて見とれていたが、、これが、ある事の伏線だとは。しかし、「恋は説明できないものなり」か何故マギーがあっさり、
  心臓外科医の彼氏(役柄でも変な人ではなさそう)がいながら、セスに惹かれてしまうか?もう少し色々描写してほしかっ
  た箇所があるなあ。

91.ドッグ・ショウ <2.0>
 [内容]米国はペット先進国でもあり、愛犬の優秀さを競い合うドッグ・ショウが一つのエンターティメントとして確立されて
  いる。全米で最も名高い「メイフラワー・ドッグ・ショウ」が今回もペンシルベニア州で開催される事になった。様々な愛犬家
  はショウに向けて気が気でない毎日。それは犬にとっても同様であった・・・
  [寸評]タイトルからして「101匹わんちゃん」の感じで、犬が様々な競技等を行って笑わせてくれるコメディかと思って観た
  が、実際は様々な愛犬家達の視点から、ショウに臨む悲喜こもごもを描いた作品であった。幾つかの愛犬家達が登場し、
  各々の犬に対する思いを冒頭で語り続けるので、いきなり頭が混乱すると共に睡魔に襲われてしまった。私は、動物が苦
  手な事もあり、「世の中には様々な思いで犬を飼っている人がいるものだな」と感じた程度で、あまり作品自体には馴染め
  なかった。しかし、愛犬家の方は私と違った視点で観られるかとは思います。

92.エリン・ブロコビッチ <3.5>
 [内容]エリンは無職で2回の離婚歴があり、子供を3人抱える身。そんな、お金も社会的信用も無い彼女が、交通事故に
  遭った事を契機に、強引も強引に弁護士事務所の書類整理の仕事に就くようになる。ある日、整理していた不動産関連
  の書類から、巨大企業が有害物質を不法投棄し、それによって周辺住民が深刻な健康被害を受けている事を発見する。
  [寸評]巨大企業を相手に史上最大級の集団訴訟に勝利した実在の人物エリン・ブロコビッチを描いた人間ドラマ。エリン
  を本作品でアカデミー主演女優賞を獲得したジュリア・ロバーツが演じる。ジュリアは流石に演技も良いが、何より華やか
  である。お涙頂戴とかハラハラドキドキ急展開のない話である本作品は、幾分、ジュリアの華やかさで支えているところが
  大きい。今、様々な会社で「環境保全」に力を入れているが、本作品を観ると企業の環境に対する社会的責任は非常に大
  きいと認識させられる。地道に誠意を持って行動する、というエリンの姿勢には勇気付けられ、見習うところが大きい。

93.ハリー・ポッターと賢者の石 <3.5>
 [内容]赤子の時、魔法使いの両親を亡くしたハリー・ポッターは、母親方の親戚(マズル=普通の人間)のダーズリー一
  家に預けられ成長していた。階段下の部屋をあてがわれ、何かと冷たくあしらわれる毎日。11歳の誕生日が近くなると、
  一通の手紙がハリー宛に届く。それを見たバーノンおじさんは破り捨てるが、手紙は執拗に送られてくる。嵐の海の孤島に
  避難したダーズリー一家だが、ハリーの11歳の誕生日のその日、大男がドアをぶち破って訪ねてきた・・・。手紙の中味は
  何と魔法学校への入学許可証だったのだ。  
  [寸評]世界中で驚異的なベストセラーとなっているJ.K.ローリングの原作で映画も凄いブームとなっている。流行に乗る形
  で職場の同僚に原作を借りて一昨日読み終えて、本作品を拝見(妻子同伴)。原作の内容を忠実に映像化されていると思
  うし、よく1年間の話を2時間30分にまとめたものだと思う。原作を読んだ方にとっては、自分のイマジネーションと映像とを
  比較すると色々と各々感じるのではないでしょうか。話を凝縮している事もあるが、いとこのダドリーや魔法学校のマルフォ
  イ、スネイプ等は原作では凄く「嫌な奴」と感じたが、映画では、そんな感じはしなかった。ハリーよりもハーマイオニー役の
  エマ・ワトソンは結構ハマリ役でないか。子供を連れて行くには2時間30分は長く一姫と二太郎で3回トイレに連れて行き離
  脱したため、完全には見通せなかった。妻も、一姫は集中して観るから良いが、二太郎はゴソゴソ落ち着かないし、時折ダ
  ダこねるのでなだめたりして、完全には入り込めなかった模様。全部で7作になるという原作。3作目迄決定しているという
  映画。どちらも拝見していこうかとは思う。