41.スペースカウボーイ <4.0>              一覧表へ
  [内容]機能不全を起こしたロシア衛星の修理が、同じシステムを持つアメリカの旧型衛星を設計したフランクに依頼され
   た。フランクは引退生活の身であったが、かっての仲間を集めることを条件に、40年前に挫折した宇宙飛行へ旅立つ決
   心をする・・・
  [寸評]おじいさん達がかって果たしえなかった夢を、地球の危機を救うべく立ち上がるファンタジー&ロマン。クリント・
  イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ等4人の名優が人間味溢れる宇宙飛行士を、うまく演じている。宇宙での映像が
  非常に美しくリアリティーを追求している。「40年の歳月なんて一瞬さ・・・」人間、夢を果たすための思いが込められた良
  いセリフだな。クリント作品では本作品が一番面白かった。

42.運動靴と赤い金魚 <4.5>
  [内容]少年アリは妹ザーラの大事な靴をうっかりなくしてしまう。家が貧しく、とても両親に言えない二人はアリの靴を
   交互にはいて学校に行く事にする。そんなある日、学校のマラソン大会の3等の賞が靴だと知ったアリは出場を決意
   する。果たしてアリは靴を獲得できるのか・・・
  [寸評]週刊現代を立ち読みしたらTV放映される本作品について絶賛していたので観た。イラン映画は初めて観たが、
   イランの文化・学校・町並みの模様等を認識できた。アメリカ・日本映画主体で観ているため、たまには違う国の映画
   も見識を広める面で良いかと思う。さて、本作品は児童映画として内容的には秀逸である。兄妹の心を純粋に健気に
   描いていて素直に感情移入してしまう。最後のマラソンシーンは心の中で応援してしまった。結末は予想した通り(?)
43.シャンハイ・ヌーン <3.0>
  [内容]中国の紫禁城で皇帝の娘ペペ姫が誘拐された。アメリカの教会で身代金を渡すよう要求される。密かに姫に思
   いを寄せていたジャッキー・チェン演じるチョン・ウェインは皇帝から特命を受けた3人の近衛兵と共にアメリカ西部へと
   救出に向かう・・・その道中でいきなり無法者に襲撃されてしまうが・・・果たして姫を無事救出できるのか・・・
  [寸評]ジャッキーのアクションは相変わらず見せてくれるが高所から飛び降りていくシーンはなかった。導入部分は
   良かったが、話の展開の仕方が全体的に無理があるような気がする。インディアン妻の存在は結局何だったのだろう
   か?個人的には姫よりインディアン妻の方が可愛らしいとは思うが・・・。確かレンタルビデオコーナーで第2のインデ
   ィ・ジョーンズのごとくシリーズ化決定!と表示されていたが、インディ・シリーズと比較するのは失礼でしょう。

44.素晴らしき哉、人生! <5.0>
  [内容]人生に絶望し、自殺しようとしたジョージに二級天使が救いに向かう。(100分程はジョージの人生を綴る)天使
   は、ジョージが存在しなかったら、家族・友人・社会がどのようになっているかの人生の縮図を幻で見せる。ジョージ
   は自分(人間)の存在価値の大きさを認識し、生きる喜びを取り戻す・・・
  [寸評]何て素晴らしい映画なんだろう!私も何を隠そう滅入った時や苦境に陥った時に「自分の存在価値なんて・・・」
   と考えた事もある。(皆だってあるでしょう?)この映画、作品の内容について私が今更アレコレ言う必要は無いが、
   様々な場面・セリフに凄い人生の教訓がこめられている。以下にまとめておきます。
   ・人の存在価値は非常に大きい。→よって最近の物騒な種々の事件には本当に憤りを感じる。
   ・(見返りを期待するような下心のない)善意を施していると何らかの形で報われる事がある。
   ・人に変な暴言を吐いたり、でかい事を言うと、未来永劫、根にもたれ、とばっちりを食らう。
   ・ジョージの妻のメアリーは素晴らしい!(ウチの妻も負けてないぞ!)

45.みんなのいえ <4.5>
  [内容]新居建築を夢見る夫婦−脚本家の夫・直介と民子−は新進気鋭のインテリアデザイナーの柳沢に設計を
   依頼するが、民子の頑固な父(大工)が施工する事になり、話がややこしくなる。デザイナーと大工はことごとく、
   ぶつかりあい、夫婦や他の施工仲間もおたおたするばかり・・・果たして理想の新居は無事完成するのか?
  [寸評]期待通り、十分楽しめるコメディ作品。大工とアーティストの各々の思いを込めたセリフに生き様・美学・
   最近の時世が表されているのが良い。田中直樹と八木亜希子は俳優デビュー。三谷監督はベテラン俳優でなく
   あえて2人を起用したのは、いかに夫婦がオタオタするのをコミカルに描こうとしたからなのだろう。2人共、それなり
   に役にはまっていたし、奮闘したのではないか。八木亜希子のキャスター時代では見られなかったアップ顔をたく
   さん見れたのは収穫(?)。話の内容は至って単純明快。ただ、何故、直介が柳沢と長一郎が和やかな雰囲気に
   なりかけると異様に嫉妬するのか分かりにくい。それでまたトラブルが発生するのだが・・・。一番好きなシーンは
   新築祝いの時に、民子が長一郎の背中に「ありがとう」と言うところ。う〜ん、お父さんの背中か。一姫に将来、そう
   言われるといいな・・。次回作はキャスターを女優として使うなら小島奈津子さん(もしくは西山喜久恵さん)をお願い
   します。
   
46.ハムナプトラ〜失われた砂漠の都〜 <3.5>
  [内容]話の舞台となるのは1920年代のエジプト。その3,000年前に邪悪な力を持つイムホテップは、王の愛妾と禁断
   の恋に陥っていたが、王に発覚した事により、王を殺害する。その罪として生きたままミイラにさせられ、ハムナプトラ
   という都市に封じ込められてしまった。ハムナプトラを偶然にも発見し、探検する事になったアメリカ人探検家とイギリ
   ス人の考古学者兄妹等の過去の謎解き・冒険。彼らが遭遇するのは・・・
  [寸評]今、劇場公開されている続編が見せ場の連続で結構人気が高い、という事から見てみた。何も深く考えずに
   見る分には結構楽しめる。エジプトの光景は綺麗に描かれているし、「インビジブル」「ゾンビ」を思い出させるミイラ君
   のオンパレード等、SFX技術が駆使されていて、場面によっては笑わせてくれる箇所もある。主演級の俳優達は無名
   なので本作品はB級娯楽映画と言われている模様。確かにA級作品に比べるとドラマとしての中味は、若干薄い。
   それゆえ、もう少し時間を短縮してまとめられても良い気がする。