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46.名探偵コナン 天国へのカウントダウン (2001年日)<4.0>
[監督]こだま兼嗣
[出演]<声>高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、緒方賢一、林原めぐみ、山口勝平
[時間]90分
[内容]キャンプの帰りにコナンとそのクラスメイトは近々オープンする日本一の高さを誇る“ツインタワービル”に立ち寄る。
たまたま居合わせた毛利小五郎一行と合流し、ビルのオーナーや関係者達を紹介されるが、彼らは次々と何者かに殺
害されてしまう。死体の脇にはなぜか割れたお猪口が残されていた。時を同じくして、新一の体を小さくした組織の人物
達も何故ツインタワービルに集まっていた・・・。
[寸評]劇場用作品の第5作目。本日の休日は”ゆっくり骨休めする日”で、夜に妻子・母で映画会をする事になり、一姫二
太郎とレンタルで借りてきたのが本作品。主題歌は倉木麻衣(結構、話題の人を使っており、2005年の作品の主題歌
はZARD)が歌っている。今回は工藤新一の体を小さくしたり、灰原哀が裏切って脱走したという”黒づくめの男達の組
織”が登場して話に絡んでくる。男達は灰原哀を標的にしていたが、新一はマークされていないのかな?と妙な事も考
えた。黒ずくめの男達の組織を裏切ったはずの灰原哀が見せる不審な行動の背景と、超高層ビル建設関係者の間に
起きる連続殺人事件の謎解きが並行して進行する。連続殺人事件の犯人の謎解きは結果的には弱い形だが、炎上
する高層ビルからの脱出シーン(後半部分)が手に汗を握り、見応えがあった。「タワーリング・インフェルノ」「ダイ・ハー
ド」「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」のノリを彷彿させた感じだ。前半の幾つかの事が後半にしっかりつながってきて上手
く作られているし、家族で楽しむには良い内容でしょう。これで劇場用作品9作の内、3作品を鑑賞。来年の10作目の公
開迄に9作全て観る予定だ。
47.名探偵コナン ベイカー街の亡霊 (2002年日)<4.0>
[監督]こだま兼嗣
[出演]<声>高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、緒方賢一、林原めぐみ、山口勝平
[時間]107分
[内容]コナン達が住む米花(べいか)シティーホールで、ゲーム業界を一変させる体感シュミレーションゲーム“コクー
ン”の発表会が開催されることになる。繭の形をしたカプセルに乗り込んで楽しむこのゲーム。早速、コナン達、少年
探偵団がこの中に入ってゲームを体感する事になるが、ふと気づくと、彼らはどこか見知らぬ場所へと降り立ってい
た。そこは深い霧に包まれた今から100年前のロンドンだ。そして彼らの前には歴史に名立たる凶悪犯“切り裂きジ
ャック”が立ちはだかる。参加した50人の命が懸かった死のゲームは始まった。一体これは現実なのか・・・?
[寸評]劇場用作品の第6作目。子供達が本作品を既にレンタルしていて、私に「面白い」と推奨するため、連日のコナン
鑑賞となった。19世紀末のロンドンを舞台に、シャーロック・ホームズの世界へと迷い込んだコナン達の活躍を描いて
いる。私もホームズは好きだし、切り裂きジャックも出てくるので興味深い内容で、子供達の言う通り、「面白い」のは
確かだ。但し、ゲームの世界に入り込む事、過去のロンドンが舞台になる事等、非現実的な要素が強いのは否めな
い。コナンの映画作品は大外、2つの問題が並行する事が多い。今回は現実の事件の方が安直だった気がするな。
少年探偵団の活躍もやや物足りなかった。蘭の空手や行動は相変わらず大胆だけどね。コナンを観続ける内に、
どんどん要求水準が高くなってきたかな。4作観て未だ外れはなし。
48.レディ・ジョーカー (2004年日)<3.0>
[監督]平山秀幸
[出演]渡哲也、徳重聡、吉川晃司、國村隼、大杉漣、吹越満、加藤晴彦、菅野美穂、岸部一徳、長塚京三
[時間]121分
[内容]ある日、業界最大手の日之出ビール社長・城山恭介が“レディ・ジョーカー”と名乗る5人の犯行グループによって
誘拐された。その5人とは、小さな薬店の老店主、中年のトラック運転手、信用金庫の職員、町工場の若い旋盤工、下
積みのノンキャリア刑事だ。恵まれない境遇を生きてきた彼らは競馬場で知り合い、各自、想いを込めた異なる理由で
この犯行に至った。これに対し、合田刑事ら捜査陣も早急に事件解決へ動き出す。だが誘拐の2日後に、犯人側は突
然、城山を解放し、“人質は350万キロリットルのビール。要求は20億円”と、次なる作戦へと計画を進めるのだった。
[寸評]原作は1999年の「このミステリーがすごい!」のベスト1作品で、かねてから読みたいと思っていた。文庫化される
のを待っていたが、その気配のない中、昨年、映画化がされて12/11より公開されるため、映画を観る事をターゲット
に昨年秋に原作を読破した。ボリュームがあり(上巻422P・下巻443P上下2段)、多くの登場人物が絡み合い、奥の深
い内容である。しかし、原作を読んで「この内容を2時間に映画にまとめるのは無理がないか?”模倣犯”と同じになら
ないか・・・」と思った。結局、劇場で観る事をやめ、今回、レンタルで拝見。若干、原作と設定を変えてある所があるが
一生懸命、2時間の枠にまとめようとした努力はよく分かる。予想した通り、原作を読んでいない人には説明不足で分
からない点が多いのでは?(妻に、DVDを途中で止め、小説を持ってきて人物の相関関係を説明した)。犯行に及ん
だ各人の思いがまるで描写されていないので、終息の仕方が仕方だけに、深みのある内容が薄いものに見えてしま
う。映画の時間を長くする(1時間長くしても厳しいか)か、半年の連続ドラマにしないと、この原作を忠実に再現する事
はできないのではなかろうか。話題の小説を実写化する際は、その辺を考慮してほしいところだ・・・(「白い巨塔」は
半年のドラマで上手く出来ていると思うが、それでも原作の方が面白い)。
49.シンデレラマン CINDERELLA MAN (2005年米)<4.5>
[監督]ロン・ハワード
[出演]ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティ、クレイグ・ビアーコ、ブルース・マッギル
[時間]144分
[内容]愛する妻メイと3人の子供に囲まれ幸せに暮らすジムは、ボクサーとしても将来を嘱望されていた。だが1929年、
彼は右手を故障した事を契機に勝利から見放されていく。さらに時代は恐慌を迎え、やがてジムもライセンス剥奪で
引退を余儀なくされ、失業者の一人として肉体労働をして家計を支えていた。そんなある日、元マネージャーのジョー
から、一夜限りの復帰試合の話が舞い込んでくる。相手は勝ち目のない新進ボクサーだ。それでもジムは、その報酬
で家族を救えるという一心で試合を引き受けるのだった…。
[寸評]アカデミー最優秀作品賞を獲得した「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード監督とラッセル・クロウが再びタッ
グを組み、実在のボクサー、ジム・ブラドックの奇跡の半生を映画化した感動のヒューマンドラマ。タイトルの「シンデレ
ラ」に違和感があったが、要はどん底から這い上がる様を「シンデレラ」に例えたサクセス・ストーリーである。144分と
いう長い時間であるが、見応えがあり、手に汗を握るハラハラドキドキで、あっという間に時間が過ぎる。特に最後の試
合は「ジムは生還できるか否か」に焦点がいく。家族への愛がバック・ボーンでジムが息子に「約束する。お前を絶対離
す事はない!」とか、妻の献身的で夫を思いやる姿(レネーが上手い)とか、所々で涙がこぼれる所もある。展開の仕方
も、ある意味で”王道を貫いた(結果的に文句の言いようのない)内容”だが、このノリは個人的には非常に好きだ。「ミリ
オンダラー・ベイビー」が何ともやるせない感じで終わったのに対し、本作品は爽やかな感じだ。どちらも良い作品だが、
アカデミー受賞作品より、本作品の方がオススメ!
50.名探偵コナン 14番目の標的 (1998年日)<3.5>
[監督]こだま兼嗣
[出演]<声>高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、緒方賢一、林原めぐみ、塩沢兼人
[時間]99分
[内容]探偵、毛利小五郎の周りで殺人未遂事件が連続して発生する。いずれの現場にもトランプに関連のあるものが残
されていた。犯人が狙う人物は、小五郎に関係があり、しかも名前に数字が入っている人物だ。その数字をトランプに
当てつけ、順番に殺していこうとしている模様。そして最後のスペードのエース、すなわち「1」を意味する人物は工藤新
一だった・・・。
[寸評]劇場用作品の第2作目。妻と母がレイトショーで「シンデレラマン」を観に行ったため、私と子供達は本作品をレンタ
ル(100円!)して拝見。今回は毛利小五郎が元刑事だった事、小五郎の妻が登場してきて、何故別居しているのかも
(最後に)解明される。今回の事件の展開(カードの順番に標的を変えていく→密室)はアガサ・クリスティのノリを思わ
せる。本作品もいつもながら十分に楽しめ、後半のスペクタル・シーンは見応えがあるのだが、見慣れてきたせいか、
犯人は途中で分かった。但し、何故、犯行に及んだのかは分からなかったが・・・。最後に解明された犯行動機をきくと
余りに強引な気もする(プライド等、傷付くのは分かるが、殺意を起すまでか・・・)。しかし、最近の色々な事件をみてい
ると、そうとは言い切れないか・・・。実は「プロ」でないのに、「プロ」気取りしたライター、傍目は綺麗だが、性格は傲慢
な女優等、実態を示していて笑えた。コナン(新一)の射撃・ヘリコプターの着陸への臨機応変の対応は、過去に経験
があるとはいえ、簡単に出来るものではない・・・等、つっこみどころは色々あるが、楽しめるのは確かです。
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