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31.スターウォーズ:エピソード3/シスの復讐
STAR WARS: EPISODE III - REVENGE OF THE SITH (2005年米)<5.0>
[監督]ジョージ・ルーカス
[出演]ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、イアン・マクディアミッド
[時間]141分
[内容]クローン大戦の勃発から3年が経ち、戦争自体は終結に向かっていたものの、依然としてジェダイの騎士団と分離主義
者達との戦闘は各地で繰り広げられていた。そんな中、パルパティーン最高議長がドゥークー伯爵によって誘拐される事件
が発生した。しかしオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーの活躍によってドゥークー伯爵を倒し、パルパティーンを
無事救出する。心の弱さを克服できないアナキンは、パルパティーンの真の狙いに気づかないまま、次第にオビ=ワンより
もパルパティーンに心を許すようになっていく。一方、そんなアナキンに不安を抱くパドメのお腹には彼の子の命が宿ってい
た・・・
[寸評]小学校6年生の時に「スターウォーズ(エピソード4)」を観て以来、シリーズを楽しませて頂き、27年の歳月が経つ。遂
に本作品が映画としてのシリーズ最終作となる。本作品を少しでも早く観たいがゆえに、先々行上映を妻と鑑賞。観る前
から期待感と同時に、「これで映画は終わってしまう」という寂しさが交錯したのだが・・・。さて、本作品を拝見した感想。冒
頭から凄まじいアクション(シリーズ最高といっていい)が繰り広げられ、最後まで見応え十分の大傑作である。アナキン
VSオビ=ワン、皇帝VSヨーダの戦い、ダースベーダー誕生のシーンには鳥肌が立つし、エピソード4にしっかりつながるよ
うに上手いこと出来ている(細かいつっこみどころは幾つかあるが)。あのラストシーンはいいよね。色々と不評の声が高い
エピソード1・2のマイナス面を本作品が覆い尽くして3部作として十分成立したのではないか。エピソード1・2は、この作品を
作りたいがための「前座」にすぎないのかもしれない。これで全6作がつながった。しかし、ルーカス監督は全ての疑問を
解消してくれた訳ではなかった。そこが不満として残るのも確かだ。何故、ヨーダはダゴバを選んで身を隠したか?レイアの
母の記憶は産まれる前から特殊能力で感じていたものか、義母のものか?R2-D2の記憶は?シミの死もやはり皇帝の陰
謀?etc。切がないが本作品でもつっこみたい所も幾つかある。ドゥ−クー伯爵やグリーパス将軍はエピソード2や「クローン
大戦(アニメ版)」の強さからみて、あっさりやられた感じがする。せめてルークとレイアの名前の由来ぐらい語ってほしかった
かな。(ネタバレになるからこれ以上詳述するのは留めます)「スターウォーズ」の映画シリーズは終わってしまった。何だか
んだ言っても非常に好きな作品で、これだけ楽しませてくれて「ありがとう」と素直に言いたい。今後、アニメやTVシリーズの
スピンオフ作品が製作される模様だし、映画シリーズも2-3年後に3Dで上映されるようだ。冬には本作品のDVDが発売され
るから、まだまだ楽しめそうかな。妻も本作品は非常に面白かったようで、近い内にエピソード4〜6を一緒にDVDで観直す
予定(妻の要望も有り)。本作品を観る事によってエピソード4-6を無性に観たくなるはず。実は私は本作品を観るに当たって
エピソード1〜2をDVDで鑑賞した。エピソード1→6を連続で観る事になる。これまでと違った観方ができるかな。
32.名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 (1997年日)<3.5>
[監督]こだま兼嗣
[出演]<声>高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、緒方賢一、山口勝平、石田太郎
[時間]95分
[内容]工藤新一宛に、建築家の森谷からパーティーの招待状が届くが、流石にコナンの姿では参加できず、幼なじみの蘭に
代理を頼む。その直後、街で連続放火事件が発生。その犯人と思われる人物から工藤新一に爆破予告の挑戦状が届く。
正体を隠しながらも犯人と戦うコナン。しかし蘭までもが事件に巻き込まれてしまう…。
[寸評]今年の4月にコナンの映画を観て面白さを認識したが、本作品は1997年に劇場公開された映画版第1作目。近所のレ
ンタル店が土日が100本/本という事もあり、レンタルして一姫二太郎と鑑賞。4月に観た「水平線上の陰謀」のインパクトが
強く、本作品は2つめという事で慣れた目で観るようになった。本作品も面白いし楽しませてはくれる。コナンの推理・解明
(特に鉄道の爆弾の設置)は私の頭では、とても導き出せない所があるが、今回は犯人が早々に分かったし、犯人解明が
やや早く、後は蘭がいかに危機を脱するか、に焦点を当てていた。脱出のカラクリも今回は明快だったね。蘭は新一の事を
最近会っていないだけで行方不明(姿を変えている)とは思っていない。私はすっかり失望しているのかと思っていた。一姫
に聞いたところ、そこの所は現状でも変わらないらしい。
33.いま、会いにゆきます (2004年日)<3.5>
[監督]土井裕泰
[出演]竹内結子、中村獅童、武井証、美山加恋、浅利陽介、平岡裕太、YOU、小日向文世
[時間]119分
[内容]秋穂巧は一年前、妻の澪に先立たれ、以来ひとり息子の佑司と2人でつましくも幸せに暮らしていた。そんな梅雨のあ
る日、逝ったはずの澪が森の中に姿を現わす。だが、彼女は生前の記憶を一切失ってしまっていた。それでも巧と佑司は澪
を温かく迎え、3人での生活を再び始めることに。そして、巧は彼女に自分たちの恋の歴史を語るうち、互いの間に“二度
目の恋”が芽生え、佑司は“二度目”となる母と息子の交流に心から喜んでいた。こうして、彼らの幸せな暮らしは以前と変
わらず永遠に続くと思われたが…。
[寸評]竹内結子と中村獅童が本作品で夫婦役で共演した事を契機に、実際に結婚する事になったという話題作。先般、職
場の飲み会で本作品を既に観た2人から「絶対泣ける!」と聞き、早速DVDをレンタルしてきて拝見。確かに時折、ジーンと
くる事はある。何よりも家族を大事にしなければならない!と思わされる「家族愛」を描いた作品だ。中村獅童の「ピンポン」
と異なる妙に頼りない弱々しい役柄は、結構良かったし、竹内結子の演技は(実は初めて観たのだが)マズマスといえると
思う。但し、澪の死の理由の詳細、梅雨の季節の復活の背景等、もう少し上手く描いてもらえなかったかな。最後に澪の視
点からの巧への思いが描かれているが、やや無理があるような気もするが・・・。突っ込みだすと、色々あるが、本作品を観
て、家族は本当に宝であり、絶対に大事にしたい、と再認識しただけでも観る価値のある作品といえよう。
34.宇宙戦争 WAR OF THE WORLDS (2005年米)<4.0>
[監督]スティーブン・スピルバーグ
[出演]トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ジャスティン・チャットウィン、ミランダ・オットー
[時間]114分
[内容]アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男だ。別れた妻との間には息子のロビーと
娘レイチェルがいた。そして子ども達との面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如、
不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。すると大地が
震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、人々が
パニックに陥る中、レイは子ども達のもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走するのだった・・・。
[寸評]スピルバーグ監督とトム・クルーズが「マイノリティ・リポート」に続いてコンビを組み、有名なH・G・ウェルズの同名原
作を1953年に続き、リメイクした作品で、異星人による地球への侵略と壮絶な破壊、更には思いもよらぬ事態に混乱しな
がらも家族の愛と絆を確かにしていく主人公の姿を描いている。スピルバーグ監督作品、「エピソード3」と激突公開する、
という話題作ゆえ、7/7に有休を取り、妻と鑑賞(観客が私達以外に3名しかいず、平日は空いていて良い)。突然の凄ま
じい侵略に対して地球連邦軍が出てきて防衛作戦が展開される訳でもないし、侵略者の正体をつきつめようとする訳で
はない。ひたすら逃げまくるという単純の内容だ。侵略の様が非常に怖く、そのスペクタルな映像は見応えがある。この
映像は劇場で観ないといけないでしょう。SFというより、ホラー的な感じで、スピルバーグ作品でいうと「激突」のノリかな。
ダコタ・ファニングはなかなかの名演を見せてくれる。ティム・ロビンスが登場してきた時は、話が大きく変わってくるのかと
思ったが、意外とドッチラケだったな。「エピソード3」との激突公開、と話題になっているが、本作品も楽しめるものだが、
軍配は「エピソード3」でしょう。
35.機動戦士Zガンダム−星を継ぐ者− (2005年日)<3.5>
[監督]富野由悠季
[出演]<声>池田秀一、飛田展男、鈴置洋孝、岡本真弥、勝生真沙子、鵜飼るみ子、古谷徹
[時間]95分
[内容]宇宙世紀0087年。スペースコロニー、グリーン・ノアUに住む少年カミーユ・ビダンはある日、地球連邦軍のエリート組
織ティターンズと揉め事を起こし、“ガンダムMk-II”を奪取。これをきっかけに反連邦軍組織エゥーゴへ身を投じる。だが、
ティターンズの卑劣な行為により、彼の両親は命を落としてしまう。一方、エゥーゴにはクワトロ・バジーナ大尉として生き
るシャア・アズナブルも所属していた。そんな中、エゥーゴは連邦軍本部のある南米ジャブローへの降下作戦を計画、カミ
ーユもパイロットとしてこの作戦に参加することになるのだった…。
[寸評]中学生の頃、「機動戦士ガンダム」のTV版・映画版(3作品に分割)を観ていたが、それに続く「Zガンダム」等の幾つ
かのガンダム作品が出たものの映画「機動戦士ガンダム/逆襲のシャア」をビデオで観た(難解だったが・・・)以外は観て
いない。今回、20年強経った現在、「Zガンダム」が映画化される事になった。しかも前回同様に3作品に分割する形で・・。
「Zガンダム」は「ガンダム」の主要キャラが登場するので興味がわき、劇場公開後、観に行くか、レンタルになってから観
るか躊躇していた。上映最終日の20:00のレイトショーに間に合うよう、帰社できたので、後悔のないよう鑑賞。結果的には
観て良かったし、第2部・3部も観たいと思った。アムロ、シャア、ブライト、フラウ、カイ、ハヤトという「ガンダム」のキャラが
出てくると非常に懐かしく嬉しい。動きも早く、視覚的にも楽しめる。しかし、話の筋をしっかりとのみ込むのにはひと苦労
いる。後40分長くてもよかったのでは。再度レンタルで観るか、副読本でも読まないといけないかな。幾つかの疑問が頭を
よぎってすっきりしない。劇場で隣にいた子供達は理解できているのだろうか。「ガンダム」で”ジャブロー”の場面は印象
深かったが、本作品で爆破されてしまったのはショックだったな。第2部以降、理解しやすくテンションが上がる事を期待
している(TVシリーズを観た人は分かっているだろうが)。
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