韋編三絶(いへんさんぜつ) |
意味:書物を何度も熟読することのたとえ。また学問に熱心なことのたとえ。 |
孔子は晩年に『易』を好み、『序』『彖』『繫』『象』『説卦』『文言』を執筆した。『易』を繰り返し読んだため、韋編が何度も切れるほどであった。孔子は、
「もし、わたしにあと数年の寿命を与えてもらえれば、わたしは『易』の道理を知り尽くせるだろうに」
と言った。
【史記・孔子世家】
※古代中国では竹や木を短冊状に切ったもの(竹簡、木簡)をなめし革のひもでつないで書物としていた。「韋編」は竹簡を綴っているなめし革のこと。
※『易(えき)』・・・『易経』『周易』とも称される。占いの理論と方法を説く書。
孔子は『十翼(じゅうよく)』と呼ばれる解説を作ったとされる。
『序(じょ)』『彖(たん)』『繫(けい』』『象(しょう)』『説卦(せつか)』『文言(ぶんげん)』は『十翼』中の編。