さよなら出雲お別れ旅行

一日目・関西補完計画

2006年3月18日、その日にまたもや悲しいことが起こってしまいました。
その日は「ダイヤ改正」という名の悪魔が鉄路を蝕んだ日でした。
この悪魔は寝台特急「出雲」、東京の113系、そして急行かすが等、数え切れない物を喰い尽くしてしまったのです。
せめて最後の姿を、と思い、旅立った次第です。

中在家信号所


3月9日の早朝、始発から2本目の列車で名古屋に向かい、関西本線に乗り換えました。
亀山からキハ120系に乗り換え、加太峠を越えました。
その途中に、テツの間では有名な「中在家(なかざいけ)信号所」があります。
その信号所は現在使われることは稀なのですが、運よく交換風景を撮れました。

奈良駅旧駅舎


木津駅でJR西日本の電車に乗り換え、奈良駅まで直通でのんびり行きました。
奈良駅の駅舎は高架化工事のため3年程前に曳家(ひきや)工法という珍しい方法で移築されたのです。
本当に荘厳な建物で、残されてよかったと感じ入っていました。
窓越しに覗き見たステンドグラスのデザインが奈良らしくていいですね。

春日の都に「かすが」来る!


奈良駅の旧駅舎を撮影した後、柿の葉寿司を買ってホームに戻ると、隣のホームに人が密集していました。
なんと、今回の改正で消える「急行かすが」が入線していたのです!!
当然そのホームまで全力疾走です!
めでたく先頭と方向幕、そして奈良駅の駅名表との取り合わせをゲットしました!
実は少し前に桑名〜名古屋の間は乗車済みで、名古屋駅での写真はゲットしていたのです。
これで両方向のターミナルでの風景を押さえられました。

奈良線105系


奈良線はこの車両だけが走っているようです。
オリジナルのパンダ顔と103系1000番台の顔の2種類がありますが、後者はクハだけです。
したがって、前後で顔が違うという面白い編成が何本もあります。

帯解駅


こんな風に書いて「おびとけ」と読みます。
このほかにも奈良線は「京終」と書いて「きょうばて」と読む駅があるなど、難読駅名・オン・パレードな路線です。
実はこの駅は予定の一本前の電車に乗って気まぐれで降りたのですが、予想通りにいい駅舎が残っていました。
すぐ近くにあるお寺の名前が駅名になったようです。
奈良はこれから行く出雲と並ぶ「伝説の宝庫」なので、そのことに思いを馳せてみるのもいいでしょう。

阪和線ターミナル線


高田から阪和線直通の列車に乗り、かねてから気になっていたJR難波駅に行きました。
結果は期待はずれでした。
ただの都市型地下駅でした。
ビル街の真ん中にドーンとある高架のターミナル駅を想像していたのです…。
以上の理由で予定より早く切り上げ、今宮駅に向かったのですが、この駅は結構面白かったです。
大阪環状線が阪和線のために2階建てになっていたのです。

桜島線駅めぐり


鹿児島でも火山でもないのに桜島線です。
阪和線を早くやめた代わりにこの線の駅めぐりをしました。
安治川口駅ではたくさん貨車を見ることが出来ました。
ユニバーサルシティー駅は幌がかかったような斬新なデザインです。
駅構内にカフェがありました。


USJにも入らずにすぐに駅の中に戻った私は怪しかったことでしょう(笑)。
こんな怖いデザインの103系も走っています。
終点の桜島駅はごく普通の駅になっていました。
目の前にそびえた高速道路の橋が唯一のランドマークのようです。
途中にあったという可動橋の成れの果ては撤去されてしまったようです…。

やっとたどり着いた余部鉄橋


桜島線を制覇した後、大阪に出て食い倒れをしました。
その後福知山線に乗り、3時間ほどしてやっと餘部にたどり着きました。
そして鉄橋の袂にある「民宿・川戸屋」さんに泊まりました。
そこでとても貴重な体験をしました。
餘部の町は携帯電話が通じず、しかも長距離の電話は電話交換士さんを通じてやっていたのです!!
こんなところが未だにあったことに感動しました。
当然、初めて下から眺める余部鉄橋にも…。


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