愛知県碧南市 大浜地区と新川地区にある「まちかどサロン」 是非利用してみよう
<寺と港の「大浜」散策には拠点となる場所「大浜まちかどサロン」。インターネット端末にテーブル付きの休憩所と至れり尽くせり。まずは『大浜地区歩いて暮らせる街づくり 散歩地図』を手に入れる。歩き疲れたならば無料レンタル自転車『リ・サイクルタウン』を利用する> 新たな碧南市の観光資源として見出された港町「大浜」。仏教哲学者「清澤満之」終焉の地として有名な「西方寺」に程近い場所に、大浜のツーリストインフォメーションたる働きを見せる「大浜まちかどサロン」がある。 廃業したパチンコ店跡地に平成15年(2003)1月11日(土曜日)開館。大浜地区の商店街振興組合から成る『大浜まちかどサロン管理組合』が運営するが、多くはボランティアによって支えられている。本来は地域交流の目的を持って設立されたが、大浜散策を楽しむ人々の増加により、観光案内所的な役割も担うようになった。 訪れたら、まずは『大浜地区歩いて暮らせる街づくり 散歩地図』(発行:大浜地区歩いて暮らせる街づくり推進委員会事務局)を手に入れたい。 味のあるイラストで大浜の見所を詳しく解説した地図である。また寺院巡りに興味があれば『大浜てらまち巡り』スタンプラリー用紙も必要だ。10の寺を巡り全てのスタンプを集めると特製バンダナが贈呈される。 館内の和室前には”大正の安藤広重”と讃えられた「吉田初三郎」描く昭和初期の大浜鳥瞰図が展示されている。昔の面影を探して歩くもの面白い。 また無料レンタル自転車「リ・サイクルタウン」(利用は午後5時まで)受付場所でもあり利用価値大。館内南側には数台の駐車場も完備と至れり尽くせりである。
<大浜よりも2年早く開館した「新川まちかどサロン」。平成4年(1992)に無人となった駅舎を利用し地域で孤立する老齢者を支援する目的で設立された。駅直結という立地性と『リ・サイクルタウン』『くるくるバス』という利便性、そしてなによりも新川の歴史ともいえる老人達が頼もしい> 名古屋鉄道三河線の「新川町」駅を下車すれば、三角屋根と回廊のアーチが懐かしさを覚える駅舎。 駅構内へと歩を進めれば、そこが「新川まちかどサロン」である。 大正3年(1914)2月5日に三河鉄道の駅として開業しながらも、平成4年(1992)に新川町駅は無人駅となる。 誇りある新川町の玄関口が無人となってしまった事に地元新川の人々は酷く落胆し、新たなる駅舎の利用を模索する。 平成13年(2001)1月5日(金曜日)、名古屋鉄道の協力を得て「新川まちかどサロン」が誕生する。 老人の孤独死が社会問題化する世情を憂慮し、決して新川の老齢者を地域社会から孤立させてはならないとの願いを込めた交流施設である。 故に新川の歴史を知り尽くす老人達が集まる。「新川まちかどサロン」は、大浜のように観光案内所的な役割を担っているわけではない。 昭和の香りを残す新川への訪問者は、どこか懐古的な趣を求めて街を散策するはずである。 どんな資料よりも正確な生き証人達、つまり「新川まちかどサロン」に集まる老人達に話が聞けるではないか。 大浜と同じく無料レンタル自転車『リ・サイクルタウン』受付場所であり、駅前には『くるくるバス』バス停、郵便局もある。 「新川まちかどサロン」館内で販売する手作り葉書に旅の頼りを認め、構内にある赤丸ポストに投函するも楽しい。
碧南に存在した海水浴場を知る世代には懐かしい「新須磨」駅が廃止され、新たな碧南市の玄関口となった「碧南中央駅」。 その一画に「碧南市民情報センター」はある。”情報センター”を謳うに相応しく、碧南市に関する情報を網羅する「ミニ碧南市役所」といった趣。 碧南を訪れる観光客には「ツーリストインフォメーション」的な働きを成すものとして心強い。 年末年始を除く午前9時から午後8時まで開いており、親切な市役所職員が常駐している。 所内には地元ケーブルテレビを放送する画面が幾つも並び、インターネット端末も完備。 碧南市に関する情報パンフレットはもちろん、近隣市町村のものまで用意している。 駅前ロータリーには『くるくるバス』全ての系統のバス停が集まるだけでなく、中部国際空港へのアクセスバス停留所も。 そして無料レンタル自転車『リ・サイクルタウン』受付もしている。
< text • photo by heboto >