愛知県碧南市 少し照れくさい気持ちになってくる 「娘さんからスタンプ」をもらう
<信用組合前に素っ気ない会議用の机と椅子が並んでいた。 電車で遠路から「大浜てらまちウォーキング」に参加しにやって来てくれる人たちのための受付だ。だからイベント開始時刻より早く行動を開始している> にこやかに対応しているのは、中学生くらいの娘さん達だ。 大浜てらまちウォーキングではスタンプラリーという企画を行っている。 点在する各地の受付をまわってスタンプを集めると、何か景品が貰える。 娘さん達だけでは何かと不都合があるので、おじいちゃんともいうべき世代の方がサポート。 私はスタンプ台紙を持っていなかったので、ここでもらう。 ただでさえ女性と接するのが苦手、それも関わる事のない世代の娘さん達に大の大人がスタンプをもらうなんて、 少々恥ずかしくて照れくさい。前回でも思ったのだが、大浜てらまちウォーキングでの若い世代のボランティアさんは、いつもみんな娘さん達なのだ。不思議である。いったい男子たちはどうしたんだろう?
<「林泉寺」へ向かうため、碧南駅から西へ上る道を行く。今では名も無き道であるが、大正時代の案内図には「宝通り」と記されていた道だ。古くから営業する店が沿道には並び、今日という特別な日のために各々趣向を凝らしたサービスをしていた> 300メートルの区間に点在する個性的な店々。独自の趣向を凝らしたディスプレイ、お買い得セール品が並べられていた。 店主さん達は、まだゴソゴソとしていたので、もっとたくさんの商品が出てくる気配。 食料品を扱うお店では、コップ・皿が用意されていた。試飲・試食をご自由にといった雰囲気。 もう少し見ていたかったが、時間がない。西へと急ぐ。一際、鮮やかな一画が見えて来た。 喫茶店には赤い暖簾、碧インター下の壁画、”新須磨海水浴場”を描いた画家さんの個展開催と記されている。 その下の貼り紙には”本日コーヒー200円”とあった。とっても興味惹かれる内容。 大浜てらまちウォーキングでは、こうした地元商店街を巡り、トクした気分を味わうのも楽しみである。
私が前々日から頭を悩ませた甲斐があったのか、ことはスケジュール通りに進む。 イベント開始時の目的地「林泉寺」へは午前9時30前に到着した。 境内には団体さんを運んできたと思わしき大型バスが勢いよく乗り付けていた。 既にたくさんの人で賑わう林泉寺。イベント開始時のドキドキとした期待感が包み込んでいる。 総合学習の発表会を待つ小学生達のソワソワした落ち着かない様子に引率の教師達も腰が浮いている。 白いテントが何重にも重なる場所を見つけた。三河土人形の絵付け教室を限定32人のみ行うという。 私のスケジュールには参加するいう項目はなかったが…。■ 第3回『鐘を聞き、招き猫が誘う』へ
< text • photo by heboto >