2015年前半実績
2015年前半実績を、2013年前半と重ねて示します。補正日射量算出には、大府と岡崎両方のデータを使用しています。
名古屋日射量vs 発電量 |
補正日射量vs 発電量 |
1月:ピンク、2月:黄色、3月:水色、4月:紫、5月:オレンジ、6月:緑、です。
1月は、日射量が過去2年より少なく、発電量も見合って少なくなっています。グラフで1月分だけを2013年前半全体と比べると随分悪そうに見えますが、同年1月との比較では、名古屋日射量に対する横並び評価で0.5%勝ち、補正日射量に対しては2.5%負けに留まっています。(見返してみると1年前にも同じようなことを書いていました。その1年前は2年前よりもう少し成績がいいい。)
1月2日に積雪があったようで、この日だけで全体発電量を2%ほど足を引っ張っているので、これさえ無ければ結構いい線に行っていたはず、と言えそうです。
2月は、名古屋日射量が一昨年より多く、昨年より少なくなっています。2013年2月との比較では、名古屋日射量に対する横並び評価で1%負け、補正日射量に対しては2%負けとなっています。2014年2月に対してはそれぞれ、微差勝ち、2.5%負け、となっています。 日々のデータを見ていると補正のかかり方とか色々言ってみたいところも出てくるのですが、それもこれも含めて統計的には僅かずつながら劣化しているのでしょう。
3月は、名古屋日射量が一昨年より少なく、昨年並でした。2013年3月との比較では、名古屋日射量に対する横並び評価で7%負け、補正日射量に対しては4.5%負けとなっています。2014年3月に対してはそれぞれ、3%負け、4%負け、となっていて、2月以上に劣化を強く疑わせる結果となっています。一日発電量の最高値なら、一昨年には僅かに及ばないながら昨年を上回っているので、発電成績ほどには劣化していないのではないか、と思いたいところです。
この4月は、日本の広い範囲で、桜の見頃の間中雨だったとして記憶されるのではないでしょうか。4月の名古屋日射量としては、過去30年で少ないほうから5番目、ということは昨年8月の落ち込みぶりよりはマシなのですが、平年以上に好調だった一昨年・昨年と比べると8割しか照っていません。昨年8月では日射量が少ない分、日射量に対する発電量としては多くなったのですが、この4月はそういうこともなく、2013年4月との比較では、名古屋日射量に対する横並び評価で4%負け、補正日射量に対しては2%負けとなっています。2014年4月に対してはそれぞれ、ほぼ同等、0.5%負け、となっているので、とりあえず一昨年が順調すぎたのだ、と思いたいところです。
5月の名古屋日射量は、過去30年で第2位だった昨年をわずかに上回り、新たに第2位になりました。にもかかわらず、発電量は昨年には及びません。2013年5月との比較では、名古屋日射量に対する横並び評価でも、補正日射量に対しても、2%負けとなっています。2014年5月に対してはそれぞれ3%負け、です。唯一明るい知らせは、一日最高発電量を更新できたこと、くらいでしょう。名古屋日射量で稀に出る一日30超えが出たので、グラフの横軸目盛が変わっています。補正日射量ではぎりぎり30以下だったので、そのままにしています。
6月の名古屋日射量は、平年をやや下回り、ほぼ一昨年並みでしたが、発電量では一昨年をかなり下回りました。6月にありがちな特異的に発電量の多い日が無かったとも言えますが、名古屋日射量に対しても補正日射量に対しても7%負けとなりました。昨年6月は過去30年で最高の日射量だったので、勿論こちらに対しても発電量では負け、補正日射量に対してはトントンですが、名古屋日射量に対しては2%負けになりました。
昨年8月から天候不順の時期に入ったようで、この半年の日射量でも平年以下となりました。それを差し引いても発電効率の劣化も認めざるをえない半年でした。半年間合計の効率では、名古屋日射量対比でも補正日射量対比でも昨年を2%強下回りました。一昨年対比だと、それぞれ4%と3%下回りました。