花鶏絵
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ええと、これもカオスっぽいけれど・・・
一応、下書きやラフのお話かな?
結構そういうの、気になるものなんだね。
案外ネット上の絵だと、動画付きのオエビ絵やお絵かき動画じゃないかぎり、
下書きとかって見せないものですからねぇ。
他の人がどうやってるのか、とか気になるんじゃないでしょうかぁ?
・・・あなたがわたしの前でまともなことを言ったの、初めてじゃない?
え〜、いつもまともですよぉ?
ただ下書きとおんなじで、人前で見せてないだけですよぉ〜。
水面では綺麗に泳ぐ白鳥も水中では激しく足をバタつかせてる、というヤツですね!
『いつも』なのに『人前で見せてない』・・・激しく矛盾を感じるわね。

絵講座のリクエストをさせていただいてもよろしいでしょうか。
マンガ用の道具についてです。
描く物、つまり鉛筆・シャーペンで迷っています。
今まで普通の安い、文房具のシャーペン0.5しか使ったことがありません。
調べてみると、もっと細いのを使う人とか、製図用をつかわれる人もいるんですね。
鉛筆も濃さがいろいろあって迷います。
どういうのがいいのでしょうか。
講座 or アドバイス頂けると助かります。
それから、ロットリングというシャーペンもあるとか。これはどんなものなんでしょう?
漫画用の道具・・・鉛筆・シャーペンで迷っているとのことだけど、 つまり漫画の下書きに何を用いるのが良いか?ということだと解釈してお話を進めるわね。
・・・それは、アナタの描きたい絵のタイプと描線のタイプによるわ。
例えば、デッサンなどに用いるのは4B(勿論、これのみではなく数種類用意するはずだけど)という柔らかい鉛筆よ、確か。
これはデッサンにおいては対象物の質感・素材を表現するには、 線の強弱、色の濃淡が重要なため、柔らかい鉛筆の方がそれをコントロールしやすいから、だと思うわ。
ただ、紙の材質によって普通の消しゴムで消しにくい気がするわね。
・・・逆にHBのシャーペンは、比較的細い線(線の太さは芯の太さに比例)が描け、また線の強弱もつけられるわ。
つけペンに喩えるなら、丸ペンといったところかしら?
鉛筆のHBはシャーペンよりも強弱がつけ易いかわりに線の太さが使用段階によって変化するのが特徴ね。
つけペンに喩えるなら、Gペンだと思うわ。
 以上の内容を考慮して、飛躍して、まとめてみると・・・
『漫画の場合は、最終的にペン入れしてしまうので色の濃淡は要らない。
なので描いた本人が下書きを拾いやすくて、消しやすいものが良い』といったところ。
 つまり下書きをラフに描いても線を拾い易い人であれば、鉛筆。
ラフを描かずにある程度クリンナップした線を描く&その方が本描きしやすい人であれば、 任意の太さのシャーペン、ということになるかしら?
 どうしてかというと、顔の輪郭を例にとった場合、 鉛筆の太い主線でラフを描いた場合、その拾うべき線には当然選択の幅が出るわよね?
・・・勿論ペン入れ時の太さもそれと同じであれば、問題ないのだけど。
主線幅が2ミリあったとして、その線の内側と外側、どちらの線を拾うかによって、顔の印象は大分変わるのよ。
・・・となると、ラフ線を拾いにくい人の場合、ラフ時とペン入れ後の絵の印象の差が大きくなってしまう・・・
だから下書きの時点である程度完成の絵に近い線の太さを保持しやすいシャーペンの方が適しているとと思うの。
逆にラフを拾い易い人にとっては、ざっくりと描ける鉛筆の方が向いていると思うわ、これはシャーペンでも構わないけれど。
・・・ということで、アナタの本描きタイプと相談してどちらが使いやすいか?を把握してから、 それに適した道具を選択してみるといいわ。
 ちなみにロットリングというのは、均一線がひける製図ペンのこと。
図面を作成する場合、今ではCADで書いているけれど、昔は製図用の鉛筆・シャーペン・ロットリングで書くのが基本だったらしいの。
外形線は0.7、寸法線や中心線等が0.3という製図上の決まりがあるので、それに合わせてのものね。
漫画だと枠線や背景のビルなどの無機物に使用するはず・・・多分。
例えば、(実例を見たわけではないので想像になってしまうけれど) 近景のビルを0.3ミリのロットリング、遠景のビルを0.1ミリのロットリングとすれば、線の太さで遠近感を出すことができるわ。
ただし、人物主線に用いると線が死ぬのでオススメはしないわね。
私たちはその死んだ主線で描かれた漫画を指して、ピグマンガ(ピグマペン=簡易ロットリング?を用いて描いた漫画)と呼んでいたわ。
部誌等の〆切り直前の穴埋め漫画の場合は仕方がないし、アレはアレで味があったけれど、ね。
・・・というわけで、アナタの絵柄、描き方、描線と相談して適した下書き道具を模索してみてね。

鉛筆とシャーペンの話、質問した者です。講座にしてくださってありがとうございました。
すごく参考になりました。
最終的な線の太さで下書きするのが理想なんですね。
でも柔らかい太目の鉛筆じゃないとラフが描けないのです。
それでシャーペンでクリンナップ、ひどい時はトレス台で3回くらいします。
それでどんどん顔が変わっていったり・・・
でも、やわらかいのじゃないと描けないのです(1.5mmシャーペン使用)
この場合、どうすればいいでしょうか?
0.5シャーペンでカリカリはなんだか昔から得意じゃないのです。
何回も線を重ねないと線になりませんし。アトリさん、お知恵をお貸しください。
多少でも参考になったのであれば・・・って根本的には解決してないみたいね。
・・・今回、私自身がそのタイプでないこともあり、逆の例を示さなかったのが誤解の元になっているわね。
線をなぞるタイプの人にとっては『最終的な線の太さで下書きする』のが理想的ではあるのだけど、 鉛筆でザカザカ描いたラフからペンで理想の線が拾えるタイプの人にとっては むしろシャーペンでクリンナップする工程が二度手間になってしまうの。
もしアナタが後者のタイプであれば、トレスを繰り返していく内に理想の線が拾えるようになると思うわ、多分。
また何回も線を重ねた主線(ラフ)をマイナス的に捉えているけれど、そうとは言えないのじゃないかしら?
・・・今回の例で太めの線に対してあえて内側、外側という極端な部分をなぞったけれど、 中間をとればいいというものでもないの。
多分どの線を選択しても、ラフを見ていた人からしたら、柔らかさが減ったと感じるかもしれないわ。
なぜなら太い線というものは、描く側にとって選択の振れ幅を持つのと同時に 観る側にも選択の振れ幅を持たせられるから。
・・・輪郭の例でいえば、細くも見えるし丸くも見える曖昧さゆえの柔らかい印象を生むわけだから。
その太めの線に細くペン入れした時点で、観る側の選択肢を犠牲にしていることになるわ。
・・・というわけで、『どうしても細い描線でクリンナップしたい!』にもかかわらず 『どれだけ練習しても細い描線で一発描きできない!』というのならば、 いっそのこと、その太い主線をプラス方向に捉えてみるのも良いかもしれないわね。

また質問なのですが、クリンナップって下書きを綺麗にする作業なんですか?
よくわからないので・・・
・・・クリンナップについてだけれど、 巨人の槙原から伝説のバックスクリーン三連発を放ったバース、掛布、岡田のような人達のことをいうわ。
・・・いえ、半分はネタではないの、つまり半分はネタなんだけれど。
野球における3番、4番、5番が何故クリンナップと呼ばれるかというと、 塁上に溜まっているランナーをホームランなどの長打で『綺麗に掃除する』役目を担っているからなの。
・・・これを絵に当てはめると、(線画の)クリンナップ作業とは 『余分な線(迷い線)を消して線を綺麗(一本の線)にする』ことを指すことになるかしら?
簡単に言えば・・・『清書』ね。
一般的にはトレス台を使って原画ラフから線を起こすことを指すアニメーター用語だと思うのだけど、 広義的には『複数の迷い線で構成された絵から一本線を拾い上げること』だと思うわ。
・・・つまりラフな下書きの迷い線を消して線を整える場合は、アナタの言う意味での(下書きの)クリンナップになるわけ。
 花鶏絵内での意味合いは、
『私の場合、鉛筆だと線が太いのでペンでいきなり(線画の)クリンナップをすると拾う線によるバラつきが出る。
なので鉛筆線の時点で(下書きの)クリンナップをする必要があったが、 シャーペンの場合は線が細いので拾う線によるバラつきが少なく(下書きの)クリンナップなしでもペン入れすることができた』 という感じね。
・・・結論としては『線を綺麗にする』作業なら何でも『クリンナップ』作業でいいと思うわ。

確か上の二つの質問をヒントに作られたのが
『線が太いは何隠す?』『描く画強弱の理』だったんですよ!
なんか前回のセリフと比べて、間違い探しレベルの違いしかないセリフね。
確かにそんな感じですね!
答えはページの下に!
もちろんそんなものはないからね。

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