まちがいだらけの”目の常識”
あなたはいくつ、ごぞんじですか?

part 5

CHECK 1

子供が遠視。いやがるのでメガネはかけない!?

遠視でメガネをかけるのは視力の矯正だけではなく、弱視を予防するため。
メガネをかけずにいると、弱視になる危険があるのです。!
6歳を過ぎてからでは手遅れ。3歳くらいからメガネをかけて治療をすることが必要です。
「子供がいやがるから・・・」
と、チャンスを逃がすことのないよう気をつけたいですね

     

CHECK 2

近視には遠くが一番良く見えるめがねが最適!?

近視の人にとって良いレンズは遠くが一番良く見えるレンズではなく、
実は”よく見えるレンズのなかで、もっとも度数の低いレンズ””。
近視の人が度数の強いレンズをつけると、その分近くを見るとき

よけいに調節作用(ピント合わせ)をしなくてはなりません。
目の負担を軽くするため「一番良く見える」より低い度数のレンズを選ぶことが大切です。

           


CHECK 3

よく見えているからメガネはそのまま使ってよい!?

「よくみえているから」
と、作ってからそのままのメガネを愛用しているAさん。
よく見るとメガネが少し斜めにゆがんでいます。

メガネは度数が合っていてもレンズにキズがあったり、フレームが曲がっていたり、
目とレンズの距離(12mm)がずれると、
ものがゆがんだり、大きさが違ったりして十分な機能が発揮できません。
ときどき眼鏡店でメガネを正しい状態に調整してもらうこと大切です。

         

CHECK 4

部屋が乾燥しているとドライアイになる!?

「いつも、空調のきいた乾燥したオフィスで働いていると、ドライアイになるんじゃないかな?」
と心配ぎみの方へ・・・・
“乾燥=ドライアイ”というのは、少々早とちりです。

ドライアイは涙の分泌が異常に少なかったり、涙の成分に異常ががある場合に起こる病気。
医学的にはシェーグレン症候群やスティーブン・ジョンソン症候群などの基礎疾患がある人に起こります。
ドライアイの診断には涙の検査はもちろん全身の検査が必要になります。

        

CHECK 5

コンピューター検眼機だから正確!?

“最新のコンピューター検眼機で測定したから安心だ”とばかりコンピューターという響きに
過剰な信頼を寄せてしまうひとがいます。
実はコンピューター検眼機で測定したからといって、
そのままメガネが処方できるわけではありません。
コンピューターはスムースに検眼を進めるための、あくまで補助手段。
必ず、装用テストなどを行って処方するのが原則です。

CHECK 6

糖尿病と目は何の関係もない!?

よくいわれる糖尿病の自覚症状は、のどの渇き、だるさ、異常な空腹感、皮膚のかゆみ、など。
このほか、糖尿病から視力障害が起きることがあるのをご存知ですか?
糖尿病になったら尿や血液の検査だけでなく、
眼科で視力の低下や飛蚊症のチェックなどを受けることが必要。
進行すると失明へと至る糖尿病網膜症や糖尿病白内障などがあり、
早期発見・早期治療が大切です。
眼底検査を受けると動脈硬化症などほかの合併症を監視することにもなります。



CHECK 7

しみる目薬は目によくない!?

“目薬がみにしみる=目によくない”とかんがえていませんか?
同じ目薬を使っても、しみる人もいれば、しみない人もいます。
目の炎症や体調など、目薬を使うときの状態によっても違ってきます。
しみる目薬が良い悪いといちがいに言うことはできないのです。
ただ、目に疾患のある人で点眼後の痛みがひどい人は医師に相談を。







CHECK 8

目薬の色は着色料!?

添加物の害がいわれ、着色料嫌われる近ごろ。
赤や黄色といった目薬の色も識別のための着色料ではないかと、不安を訴える人がいます。
目薬の色は薬の主成分の色。
わざわざ着色しているわけではありません。
たとえばビタミンB
12の入っている目薬は赤色。
他の目薬も成分によってさまざまな色をしています。

      

ミニ知識

目にも紫外線対策を

地球的規模で進む環境破壊・オゾン層の破壊。
ふりそそぐ紫外線の量が増加し身体への悪影響が心配されています。

大量の紫外線は目にも大敵! 角膜や水晶体に害を与えます。
スキー場や海岸で直射日光や反射光に長い間さらされると紫外線が角膜を傷めます。
紫外線を大量に出す溶接バーナーなどでも角膜や結膜に激しい炎症が起こります。
また、紫外線は白内障の原因になるともいわれています。
紫外線カットには透明なレンズやいろいろな種類のレンズが販売されています。
紫外線カットに強いと思われているサングラスに、ほとんどカット機能がないこともあるのでご注意を!

          

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