まちがいだらけの”目の常識”
あなたはいくつ、ごぞんじですか?
part 4
CHECK 1
メガネがずり落ちるのは鼻が低いから!?
新聞を読みながら、しきりにズリ落ちたメガネを押し上げているアナタ。
「メガネがズリ落ちるのは鼻のせい」
とあきらめ顔のあなた。実はずり落ちる原因はあなたの
”鼻”ではなく”メガネ”にあるのです。
正しいメガネは、鼻当てやツルを操作して、瞳の位置がフレームの真ん中よりやや上方、
レンズの内側から目までの距離が12㎜に調整されています。
メガネがすぐにずり落ちてしまうのは、この調整が狂っている証拠。
しっかりしたメガネ店で調整しなおすと快適なメガネに変身します。
CHECK 2
近視のメガネは度は弱めのほうがよい!
「近視には弱めのメガネがいいんだってね」
こんな話を耳にすることがあります。
でも、医学的に度数を弱める場合以外、これは間違い。
弱すぎるメガネをかけていると、よく見ようとするので、目に負担がかかります。
疲労の原因になることも・・・・
正しく処方されたメガネは大変快適!
やはり度の合ったメガネをかけることが大切です。
CHECK 3
視力0.1だから近視が強い!?
近視の強弱を決めるのは実は”視力”ではなく”屈折検査”
視力検査で近視の強弱を決めることは出来ません。
視力検査は参考にはしても近視の検査法ではないのです。
視力が低下する原因は近視のほか病気などさまざま。
「視力が落ちたな」と思ったら、まず視力検査を受けるのではなく
眼科医の診察を受けるのが正しいやり方です。
病気で視力が落ちている場合、受診が遅れると手遅れになることも・・・・・
素人判断は危険です。
ミニ知識
レンズの度数”ディオプトリ-”
レンズの度は光を屈折する角度が大きいほど強くなります。
ところが、レンズの度数は角度ではなく、焦点距離によって表されます。
現在用いられているディオプトリ-は、1899年Gullstrandが提唱したもの。
これは焦点距離1メートルのレンズを1ディオプトリ-(1D)と定め、
焦点距離の逆数で屈折度を表すものです。
したがって、焦点距離50センチのレンズは2Dとなり屈折度が強くなるほど
ディオプトリ-の数字も大きくなります。