切手の紹介 その3    (通常切手2) 

通常切手

 現在、郵便局でいつでも購入できる切手は、『通常郵便切手』と言って(「通常切手」とも言い、「普通切手」と「慶弔切手」があります)、記念切手も含めた中で一番小さいサイズでほぼ統一されています。
 年号が平成になってから改訂されたデザイン(通称:平成切手)で、統一感が出ています。 ただ、一部の通常切手は昭和の時代のデザイン(通称:新動植物国宝切手)のまま現在も印刷され販売されています。

 平成切手は、デザインを見れば判るとおり、料金が右肩に表示され、その部分を三角の色が囲み際立たせています。 更に、料金が安いものは昆虫、中程は鳥、高いものは花をテーマにデザインされています。 1,000円の松鷹図はデザインが違いますが平成切手で、テーマは鳥です。 ちなみに、今は廃版となりましたが、松鷹図と同じ大きさの700円の平成切手もあり、テーマは昆虫(カマキリ)でした。

 通常切手(普通切手)

1円
前島 密

 

3円
ほととぎす
5円
こぶはくちょう
10円
コアオハナムグリ
20円
ニホンミツバチ
30円
ベニシジミ

 

50円
メジロ
70円
シジュウカラ
80円
ヤマセミ
90円
カルガモ
100円
銀鶴

 

110円
コチドリ
120円
モズ
130円
ウソ
140円
イカル
160円
カケス

 

200円
埴輪
270円
カワラナデシコ
350円
カタクリ
420円
ノハナショウブ
500円
伐折羅大将

 

1000円
松鷹図

 通常切手(慶弔切手)慶事用

 通常切手(慶弔切手)弔事用

50円
ハート

80円
寿
90円

50円
アシ
80円
コウホネ

 慶弔切手もいわゆる「平成切手」に含まれるという人もいます。
 ただ、慶弔切手は昭和57年に第1次が発行され、平成元年に第2次、平成6年に第3次、平成7年に第4次が発行されるなど、デザインがめまぐるしく変更されており、「普通切手」の「平成切手」とは一線を画しています。
 現在の弔事用切手は第4次慶弔切手で、慶事用切手は平成11年発行の第5次慶弔切手です。


シートとコイル

 切手は、何枚かがつながった形で印刷されます。 それが『シート』です。 一番身近なのは、年賀葉書の当選賞品の『小型シート』です。
 『小型』と付いているように、現在は切手が2枚で『1シート』となっています。 以前は3枚で1シート、4枚で1シートというのもありました。 また、年賀切手以外では切手1枚で1シートというものもあります。

 通常切手は、松鷹図(1,000円)やハート(50円)、寿(80円)、鶴(90円)、コウホネ(80円)のように、少し大きめの数種を除いて縦2.6cm、横2.2cmに統一されており、切手としてはコンパクトな大きさなので、シートも縦10枚×横10枚の100枚で1シートとなっています。

 これが1円切手の1シート(100枚)、100円分です。


 記念切手は多くの場合、縦横が5枚×4枚又は4枚×5枚の20枚が1シートを構成しています。 いつでもという訳にはいきませんが、運良く記念切手の発行日か、少し過ぎに行けば、記念切手が購入できるかもしれません。 窓口では、客の求めに応じて、シート単位、またはシートから切り離して、希望枚数の切手を販売してくれます。 切手シートには、切手を切り離しやすいように、切手と切手の間に小さな穴がミシン目(これを「目打(めうち)」と言います)のようにあいています。 そのためシートから切り離した切手の周囲はギザギザ状になります。


 ところが、「周囲全てがギザギザ」ではない切手があります。 切手の自動販売機で販売されている切手は、1,000枚の切手が縦にロールのように巻かれた状態になってセットされており、ロール状につながった切手を製造する過程で、切手の左右に目打をあけないので、両端にギザギザがない切手となります。 これを「コイル切手」と呼びます。 特に、平成9年には料金が印字される新方式のコイル切手が登場しました。

 

 印字式のコイル切手です。 左端のように縦に繋がっています。 大きな郵便局なら、出入り口付近に自動販売機が設置されており、誰でも購入できます。