寺の沿革

寺の始まりは念仏道場

室町時代の蓮如上人の念仏道場として始まったこの寺は別の場所あったとおもわれる。当時の真宗寺院は寺号を持つことができず、いわゆる「新興宗教」であり認知されない宗教であった。 蓮如上人の念仏道場であった証が、当寺に伝わる上人直筆の六字名号の軸である。力強く、大胆にに「南無阿弥陀仏」と書かれている。(下写真)


創建は元和9年(1623年)の真宗寺院です

はっきりとした歴史的資料が出てくるのは江戸時代になってからである。当寺の最初の記録は下写真の「木仏本尊」の裏書きである。元和9年(1623年)、本願寺13代「釋宣如」の花押がある。願主「釋淨専」とあるのは当寺の初代住職である。このことから歴史的には、1623年が寺の創建であると言える。 


本堂の欄間(瀬川治助作) 1800年本堂再建時の瀬川の初代大作

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  • 1800年本堂再建の時に作られたものと思われる。昭和20年の三河地震で本堂が倒壊して以来、長らく屋根裏に保管されていたが、平成8年の修復の時、作者の「瀬川治助」の墨書が見つかった。専門家の調査によれば、これは瀬川の初期の大作で、非常に貴重な作品だそうです。
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  • (歴史年表)
  • 1623(元和9年) 東本願寺第13代宣如上人より木仏本尊をうける 
  • 1658 (万治元年) 徳行寺開基釋淨専没
  • 1800(寛政12年) 本堂再建(七間四面)
  • 1888(明治21年) 第12代山下泰順 入寺
  • 1936(昭和11年) 本堂屋根修復
  • 1945(昭和20年) 三河地震によって本堂庫裏倒壊
  • 1980(昭和55年) 本堂と書院再建
  • 1992(平成4年)  第15代住職を山下正敏が継承
  • 1996(平成8年)  本堂欄間・仏具修復
  • 2003(平成15年) 納骨塔(共同墓地)建立
  • 2017(平成29年) 本堂余間 掛け軸を新調