クリオでのドライブはやはり快適で楽しいです。たいした目的もないのに慣らし運転と称し、2
時間近くかけて遠くのミニカー屋さんに行ったり、ピクニックや新しくできた道を探検?したりして毎週のように出かけていました。年に一度の楽しみであるF.B.M.にも安心して行けるようになり、非力ながらもルノーの走りを楽しんでいます。ただ、ウチのクリオのモデルは販売期間が短かったため、同型の仲間に出会うことはとても少ないのがちょっと寂しいですけど。
クリオがすっかり我が家に馴染んだ頃、といっても最初から馴染んでいたようなものですが、パンダ生産打ち切りの話が耳に入ってきました。我が家のパンダもずいぶん古くなってきました(約8年)。サビも出てきたし、運転席のシートもかなりヘタってきました。でも直し直し乗っていけば、まだ使えないことはありません。ここで新しい最終型のパンダにするかどうか、我が家のクルマ生活にとってまたまた転機が訪れたのです。
ちょうどその頃、初期型プントが新古車として安く出始めるようになりました。プントの良さは試乗でもう体験済みでしたから、これにも惹かれずにはいられません。しかもプントにはカブリオ(フルオープン)という魅惑的なタイプがあり、これも値段を下げて売りに出されていたのです。カブリオのほうはまだしっかり観察していなかったので、ちょっと見に行ってみようということになりました。
もともとプントは広い室内が特徴ですが、幌を閉じた状態のカブリオとなるとどうなるのか・・・。やはり幌の関係上5ドアのモデル(以下、セレクタ)のようなわけにいかず、荷室もかなり縮小されています。しかしそれは普通オープンカーに対して私たちが抱いていた狭いというイメージをくつがえす物でした。プントの場合、幌を閉じていても広さにけっこう余裕があり、後部座席に座ってもさほど暗く感じません。もちろん開けた状態は言うに及ばず、開放感いっぱいで注目度アップ!プントらしさという点では、パンダと同じくジウジアーロが創り出したセレクタのほうが完成されたデザインだと思いますが、カブリオのルックスもなかなかでした。イタルデザイン、ピニンファリーナなどと並び、欧州では有名な工房であるベルトーネが更に手を加えてカブリオのデザインとし、そのエンブレムがサイドで燦然と(?)輝いているのもラテン車好きの心をくすぐります。街なかでちょっと目立ってしまいそうなところが気後れするけれど、一生に一度くらいはオープンを楽しんでみたい。私たちにも手が届く値段でカジュアル、しかもコンパクトでありながら4人が窮屈な思いをせずに乗れるフルオープンの車・・・。プント・カブリオへの思いは日に日に強くなっていったのでした。
やはりパンダには愛着があり、このままずっと乗り続けても良かったし、一方では信頼性が高まった最終型のパンダにするのも悪くないなーと思っていたところ、さらにプント・カブリオなるものの存在が大きく浮かび上がってきたので「どうしよう〜〜。」という毎日がまたもや続くことになりました。ただし今回はクリオの時のようにはゆっくり迷っているわけにいきません。最終型パンダは予約制で期限付き、プント・カブリオのほうは台数がもともと少ない上に新古車としておトクになったので、まごまごしているとすぐ売れてしまうかもしれません。アバルト仕様(ホットバージョン)は別として、当時のセレクタやカブリオに関しては、新車が欲しいなと思っていても割高感がつきまとって今一歩踏み切れないという方が(我が家も含めて)けっこういらっしゃるみたいでした。そう思うとホント、今度出たニュープントは買いやすくなりましたね。くどいようですが。
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