酷道で巡る旅 天竜スーパー林道 |
■完全舗装路となってしまったが、気分爽快、私のお気に入りの風景 |
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1988年、まだ全線にわたりダートだった頃、当時の愛車ラガーで初めて訪れた。 天候は曇りから雨。
1992年のGW、サファリで再来。またしても曇りから雨。
2002年、秋葉神社参拝のついでにプラドでドライブ。やっと天候に恵まれたが既に路面は殆ど舗装されていた。
天気が良ければ大パノラマは素晴らしいが、雨なら雨で雲中ドライブはまた幻想的。
南アルプスの山中、秘境めいた風景に魅せられて、ジムニーに乗るようになってからも2回尋ねている。
こんな山上にも舗装化の波は押し寄せて、風景のいい林道としての魅力は無くなってしまったが、
見晴らしの良い標高1000mラインをゆく、概ね1.5車線の快走路は癒しの世界となっている。
ドライブコースにありがちな「○○スカイライン」と銘打った山岳路は数知れず存在するが、
本来スカイラインとはこのような道のことを表すのではないだろうか?
遮るものはほとんどない、ほぼ山の稜線に沿うように快走路が続く。
愛知のお化けが出そうな、見晴らしの利かない鬱蒼とした林道とは一線を画す。
スペースがあれば星空でも眺めながらテントで一泊したい気分となるが、
残念なことにこの辺り一帯はキャンプ禁止である。
もっとも夜になれば、お化けよりも恐い野生動物の怖さがあるかもしれない。
火の守り神、秋葉神社本宮(上社)大鳥居。 ここから山頂の社殿までは結構な道程。
鈍った体には修業的なものがある。(笑)
林道を暫く進むと県道とクロスする山住峠に出る。 その傍らにある山住神社。
この峠の県道沿いには茶店らしき店もあり、ここで簡単な食事をすることもできる。
山住神社に参拝ついでに、私もここでうどんを頂いた。
腹も一杯になったところで林道の終点、水窪ダムを目指す。
--- 夏、8月の風景 ---
所々に視界の開けたビューポイントが点在する。
眼下に見えるのが諏訪湖より遠州灘に注ぐ天竜川の支流、気田川。
標高1000メートルライン。空気が澄んでいれば富士山も見えそうな勢いだ。(笑)
--- 春、通行できるようになった4月の風景 ---
芽吹き始めた木々が春の訪れを感じさせるが、麓では桜も終わろうとしているのに辺りはまだ寒々しい。
やはり5月辺りから夏に行ってみたいというのが本音だろうか。
これはまだマシであるが、路肩から路面に掛けて小さながけ崩れの場所もある。
走行される際には注意されたし。
・・・・・・・・'88年 5月 天竜スーパー林道を訪ねて・・・・・・・・
'88年頃、かの四輪駆動雑誌「4x4 MAGAZINE」に、フォッサマグナに沿ってと題して天竜スーパー林道から
水窪ダム、国道152号を経由して兵越林道(現在は県道369号)、蛇洞林道、分杭峠に至るまでの長大ルートが
掲載されていて、その記事を見て行ってみたくなったという単純バカであったのは言うまでにない。
東名・浜松西ICからR152経由で秋葉神社上社を目指す。
この日は生憎曇り。雲名でR152を逸れて天竜川に架かる赤いトラス橋、雲名橋を渡ると
舗装はされているものの、地図上ではそこからが天竜林道の始まりだ。
また秋葉神社への参道ともなっていて、観光バスも通るので幅員は十分確保されているので
コーナーでもない限り換わることは十分に可能となっている。
秋葉神社といえば「火の守り神」で有名だが、道中の安全を祈願して立ち寄り参拝する。
そして神社駐車場を過ぎた辺りから突然それまでの舗装路は終わり、ここからは延々と快走ダートが始まる。
この頃から終にしとしと雨が降りだし、期待していた1000mラインからのパノラマビューも雲の中へと変わる。
だが、それはそれで霧に包まれた新緑の中のドライブは幻想的でもあった。
対向車も殆ど無いが、あっても難なく換われる1.5車線の幅員は確保されている快適ダートだった。
むしろ国道152号の方が対向車が来たらどこで換わろう?と思えるくらいの酷道ぶりだ。(笑)
青崩峠で寸断された国道と国道を繋ぐ「兵越林道」で静岡/長野の県境となる。
この頃となると本格的な雨となり、先行車も後続車も無ければ対向車も殆ど無く、もちろん民家も店も無い。
もしここで車が壊れたら…、と考えると少し不安になってくる。(笑)
この時代には携帯電話も無く、あっても無線機みたいに大型でとてつもなく高価だ。
それにこんな山中では衛星電話でもなければ繋がらないだろう。
舗装されていたものの九十九折れしながら徐々に標高を上げていく。
そしてまた九十九折れを下ると、寸断されているR152を両端で繋ぎとめる兵越峠も終わる。
再びR152を北へ向かうが、時間的な理由から分杭峠は諦め、上村(当時)からr251、
赤石隧道を超えて喬木、飯田方面へ抜けてR153で帰路に就く。
この頃から「三遠南信自動車道・矢筈トンネル道路」の喬木IC付近の、山奥には絶対不似合いな建造物、
巨大コンクリート橋脚が姿を現し始めていたのだった。(しらびそ高原ページ参照)
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