PACIFIC BAY 908 Rod Building
2011年12月





今回はソルトで使おうと、PACIFIC BAY TRADITION ll 9フィート 8番 のブランクを使ったフライロッドの組立!

グリップはフルウェルタイプにエクステンショングリップ付き。


『ブランクのバックボーンを見つけ出す』


ロッドには、ブランク製造にあたり、シートをマンドレルに

巻き付けて成型するため、シートが重なり合った肉厚な部分

が存在します。

それを見付け出すため、ブランクをテーブルなど平らな面で

片方を持ち上げて寝かせ、写真のように手を立てて押し付け

るようにコロコロ転がすと、自然にクルンと止まる位置(曲

がり易い位置)があります。
『マーキング』


それを予めブランクにマスキングテープを巻いておいて、曲

がり易い位置の上面にサインペンでマーキングを入れる。

このマーキングを入れた面にガイドを載せることになるので

すが、これには人それぞれ持論があるようで、この反対側、

真裏にガイドを載せることもあるようです。

いずれにしても曲がり易い面にガイドを取り付けることによ

り、方向性の良い素直なロッドに仕上がります。


また敢えてロッドの反発力を活かすため、90度ずらした横

の面にガイドを取り付けることもあるようで、この場合は気

になる程じゃないにしろ、左右にブレが出やすくなる。
『トップガイドの取付』


先ずはトップガイドの取り付け。 接着剤が硬化するまでに

先程のマーキングの通し線上にトップガイドが取り付けられ

ているか確認、調整。
『グリップ及びリールシートの取り付け』


バット側ブランクにもマーキングした面からズレないように

リールシートとコルクグリップを接着。

私の場合、後の作業をし易くするためグリップとリールシー

トにもマーキングしておきました。まぁ単に確認用というこ

とで…

バット側、ガイドを巻き止める前に忘れずにワイディング

チェックを取り付けておきましょう! よく忘れるんです

…って、私だけか?(笑)
『ガイドの巻き止め』

巻き止める前にガイドの足の先端上部をスレッドが乗りや

すくするためにヤスリ掛けを行う。

その後、予め割り出しておいたガイド位置にマスキングテー

プでガイドの足を仮止めする。


黒い艶消しのブランク。 何色で巻こうかな?

ここがセンスの良し悪しの分かれ目となるのですが、私は

無難にグリーンのシルクで巻いてみました♪ まぁグリー

ンと言ってもコートすると幾分黒っぽくなり、ガイドの足

が透けて見えるシースルー仕上げとなります。何しろ私は

「透けて見える」のがエロチックで好きですから!(笑)
グリーンのシルクで単色巻きです。

ゴールドでティッピングを入れようか?とも思いましたが

くどい感じになってしまうので、フックキーパーの所とフ

ェルールの所だけに入れました。


*画像にマウスを当てるとピンボケですが、コーティング

後の状態の画像になります。
『エクステンションバットの取り付け』


エクステンションバットがブランク貫通型じゃない場合、

ホントはエクステンションの長さ分だけブランクをカット

すると、仕舞った時にティップセクションとパットセクシ

ョンの長さが揃ってヨロシイのですが…

私の場合、ブランクをカットするのが忍びないので(笑)そ

のまま仕上げてしまいました。
エクステンションは接着剤で完全固定。
コーティングする前の状態。
2液性のエポキシコートでの仕上げ。

鮮やかなグリーンのシルクスレッドが、落ち着いた深みの

あるダークグリーンになりました!


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