愛蔵盤級 協奏曲
作曲家 ペーター・イリイチ・チャイコフスキー
曲名 ヴァイオリン協奏曲
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
Vin.アイザック・スターン
録音 1973.3.5 30thストリート・スタジオ
プロデューサー ジョン・マックルーア
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:SMK47637 ソニー(CBS)  ステレオ
解説
スタジオでのセッションであるが、空間の広さを感じさせるホールトーンは充分に確保されており、ソロ・ヴァイオリンの豊な残響成分が伸びやかに放射され、高音域まで豊に捉えられている。音像の中心に定位したヴァイオリンは、艶やかで透明感のある美しさを表現している。ソロの極上の美しさに比べると、残念なのはサポートする側のオーケストラの粗雑さである。音圧や音量面で不足するものはないのだが、パートやセクションの定位や質感がバラバラで、Tuttiにおける音の荒さも問題である。オーケストラにもホールトーンは含まれて入るが、それが返ってffでの音響的な飽和に陥ることになり、この時代の定まらないオーケストラ像が浮き彫りになっている。
この演奏は1973年の録音だが、レコードとしてのリリースは実現しておらず、バーンスタインの死後、1993年になってようやくCDでのリリースとなった。
愛蔵盤級