愛蔵盤級 協奏曲
作曲家 ペーター・イリイチ・チャイコフスキー
曲名 ヴァイオリン協奏曲
指揮 ロリン・マゼール
演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Vin.ギドン・クレーメル
録音 1979.12.3 ベルリン・フィルハーモニー
プロデューサー ウォルフガング・ステンゲル
エンジニア クラウス・シャイベ
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点
商品番号:450 043−2 グラモフォン ステレオ
解説
オーケストラの全体像をバランスよく捉えたまとまりのよい仕上がりである。音像は、客席から少し離れたステージを望むような見通し感で、ホールに含まれる残響成分が雰囲気の良い空間表現を描くことに成功している。オーケストラとソロヴァイオリンの音量的なバランスも適正であり、ことさらにソロを強調するようなことはなく、こうした処理には好感が持てる。
反面、各楽器、特にソロのリアリティは平均的な捉え方と言え、コンサートで感じるほどの音量的な不足感は無いにせよ、明瞭さや音の実存感が若干足りないと感じるのは否めない。しかし、この録音が交響楽的にまとまられた音像バランスであったとしても、その印象は悪いものではなく、エンジニアの良識あるバランス感覚に評価を与えたい。
愛蔵盤級