愛蔵盤級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:B−2714 | 名フィルライヴ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
ライヴの空気感や実存感を生き生きと捉えた聴き応えのある録音に仕上がっている。記録としてのまとまりが優先され、エンジニアの創造性は薄いと感じるが、それでも、スペック的には充分なクオリティを確保した高い完成度が評価できる。 一聴してホール全体を漂うライヴの気配が素晴らしい。オーケストラは淀みなく瑞々しい響きでハーモニーを奏で、低域から高域までストレスなく音が伸びていくのが判る。ステージレイアウトが幾分平凡で期待はずれであったが、それは、弦セクションの配置や管セクションの一つ一つのつながりがスムーズでないことが原因となっている。マイクセッティングに制約が有ったと思われるが、アンサンブルの調和や響きの受け渡しに不満を感じる。 リアリティは申し分ない。眼前に迫り来るような生々しさはないが、コンサート会場の客席で感じる一体感、響きに包まれるような共感を抱かせる自然で偏りのない生々しさである。 音質面やダイナミックレンジは最新のデジタル録音のスペックを充分に生かしたものと成っている。 名古屋フィルハーモニー交響楽団の自主制作によるライヴシリーズである。最近はこうしたオーケストラの自主レーベルが盛況だが、果たして、記録以上の価値があるのかというと疑問である。各オーケストラを応援する常連客にとっては、こうした企画は歓迎できるのだが。 |
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愛蔵盤級 |