文化財級 交響曲
作曲家 ペーター・イリイチ・チャイコフスキー
曲名 交響曲第4番ヘ短調
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1989.10.31 
エイブリー・フィッシャー・ホール
プロデューサー ハンス・ウェーバー
エンジニア ハンス・ペーター・シュヴァイクマン
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 7.4
商品番号:429 778-2 グラモフォン ステレオ 
解説
ライブであることを感じるノイズはほとんどないが、反面、ステージ上のオーケストラのリアリティも失っている。各楽器は明瞭であるが、その一つ一つの音像に生々しさが含まれていない。ダイナミックレンジも広く、音質にも問題はないが、マルチマイク特有の編集時の意図が感じられ、それがリアリティの損失というマイナスに働いている。
バーンスタインとニューヨークPOの最後のコンサートでの録音である。この日は前半が「ロメジュリ」と「フランチェスカ」。いずれも録音を聞くことができるが、合計すると100分にもなるという凄まじく巨大な演奏である。この4番も、第1楽章の提示部から第1主題まで1分50秒もかかっていて、譜面に書かれてある音符は、音の長さを示すものではなく、バーンスタインとニューヨークPOの息遣いとして刻まれている。世界最高のアンサンブルがこの指揮者の苦悩を演じきった。
文化財級