文化財級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:PCCL-00553 | キャニオン ステレオ HDCD | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
オーケストラ全体をバランスよくまとめている中で、なぜかホルン以外の金管の処理に配慮が欠けている。ロシアサウンドの要であるブラスセクションを意識するのは否定しないが、他のパートと質感が違って聴こえるのはマイナスである。木管の音像は豊かな響きの中で定位しているが、若干沈みがちなため、もう少し明瞭になると良い。指揮台の扇風機の音もクリアに捉えられているほど録音のクオリティは高く、濁りのないダイナミックスも評価できる。ライブのリスクはまったく感じられない。 交響曲というよりバレエ音楽の一幕を楽しむかのような曲だが、そうしためまぐるしく変わる曲想をスヴェトラーノフは的確なテンポ設定でうまく処理している。木管の奏でるロシア民謡や弦に聴かれる荒涼とした静謐さというものが、美しく輝いて聴こえてくる。 |
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文化財級 |