愛蔵盤級 交響曲
作曲家 ペーター・イリイチ・チャイコフスキー
曲名 交響曲第3番ニ長調「ポーランド」
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1970.2.10 フィルハーモック・ホール
プロデューサー リチャード・キロウ
エンジニア
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 6.4
商品番号:SMK 47632 ソニー(CBS) ステレオ 
解説
ホールトーンよりも音像の明瞭さをねらった録音である。各楽器はそれぞれ近接的なマイクセッティングでリアルに表現されている。しかし、それがパート間のバランスに反映されておらず、弦の広がりに対し、管は少し奥まった位置にバランスされている。音の質感は時代相応の古さを感じるがダイナミックスは十分あって濁りも少ない。高品位な仕上がりとは言えないが、マルチマイクによって少しでも音像を分離良く明瞭に捉えようとしたエンジニアの工夫が感じられる。
バーンスタインが70年代初期に完成させた全集録音の一つである。4番を58年に録音した後、最後になる1番まで12年かかっている。ニューヨークPOの音楽監督を辞任してから、バーンスタインのCBSへの録音は極端に減ったが、この時期、市場の空白を埋めるような録音が細々と続けられていた。この録音は、前に録音された後期3部作よりも、グラモフォンと録音した後期3部作へと続くものとして聴いたほうがまとまりが良い。
愛蔵盤級