世界遺産級 | サウンドトラック | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:COCX−31084 | コロムビア ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
コンサートホールでのスタジオセッションである。オーケストラは雄大で明瞭、そしてスピード感のある、まさにポップス・オーケストラの見事なサウンドである。シンシナティ・ポップスを思わせるパンチの効いたゴキゲンなサウンドである。 朝比奈隆の存命中に、大阪フィルの新機軸を示すために始まった、宮川彬良によるポップス・コンサートと、そのアルバムのシリーズである。宮川はポップス・オーケストラの開拓者である宮川泰を父に持ち、最近では「マツケンサンバU」で大ヒットを飛ばした舞台作曲家である。 コロムビアレコードのエンジニアたちも、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999で聴かせた、オーケストラ録音の高い技術をここでも遺憾なく発揮している。レコーディングはホールのステージ上で行なわれているが、そのサウンド指向はスタジオ録音の音像表現であり、オーケストラは響き過ぎない抑制の効いたメリハリのある仕上がりである。 ホールトーンこそ積極的には捉えられていないものの、その分、ステージレイアウトは曖昧にならず、各楽器は分離と見通しの良い定位で、適正に配置されている。また、各楽器の響きは気持ちよいほどに耳当たりが良く、一曲一曲聴き進むにしたがって、自分の体の力が抜け、リラックスしていくことが実感できる。 音像表現の仕上がりは、ポップスオーケストラを意識した粒立ちと抜けの良い質感であり、純粋なクラシックのオーケストラ表現ではない。しかし、むしろこの録音が示すオーケストラ表現は、オーディオ再生を楽しむための、理想のオーケストラサウンドの具現化であるとも言える。 このシリーズは、このアルバムの前に3枚がリリースされているが、録音評価としては、当アルバムがもっとも高い内容となっている。 |
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世界遺産級 |