世界遺産級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
商品番号:459081−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
マルチマイクでの録音であるが、音像はワンポイント的で極めて自然なオーケストライメージを表現している。このレーベルではあまり例のない、バランスの取れた音像表現である。 ステージレイアウトは左右に程よく広がり、その中に各楽器が定位良く配置され、曖昧なところは全くない。マルチ録音の最高品位の仕上がりであると評価できる。オーケストラの超人的な完成度、そして疲れを知らないハイパワーな演奏を、この録音は余すところなく見事に捉えている。 ライヴセッションのため、客席の気配を嫌ったマイクセッティングではあるが、これによるリアリティの損失はほとんど感じられない。ダイナミックレンジも過不足なく確保され、この時代の最高レベルの仕上がりである。 1楽章冒頭のホルンによる主題の提示部から、この録音の安定したステージレイアウトと芯のある音像表現を感じ取ることができる。バスドラムの地を這うような重低音の深みや、トロンボーン・ソロの実存感、3楽章に聴かれるポストホルンの天空に響く美しい調べなど、この曲の多彩で変化に富んだオーケストレーションを存分に堪能することができる。また、メゾ・ソプラノの独唱や児童合唱などの声の処理も素晴らしく、オーケストラとの距離感や音像定位も高く評価できる。 100分を越える長大な曲だが、寸分の緩みもないこの演奏と録音は、永遠に伝え残される逸品である。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
世界遺産級 |