世界遺産級 交響曲
作曲家 グスタフ・マーラー
曲名 交響曲第2番ハ短調「復活」
指揮 ズビン・メータ
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Sp.イリーナ・コトルバス
MSop.クリスタ・ルードヴィッヒ
録音 1975.2  ウィーン・ゾフィエンザール
プロデューサー レイ・ミンシャル Ray Minshull
エンジニア ジェームズ・ロック Jams Lock
その他 Neumann M50 KM84 KM56 M49
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ 10
ダイナミックス
平均点
商品番号:466992−2 デッカ ステレオ
解説
一つ一つの音が克明に捉えられた肉厚で濃密なオーケストラサウンドである。フル編成のオーケストラを左右に広げて放射させるのではなく、各楽器を中心に寄せて定位させ、奥行感を狙った音像表現に仕上げている。
奏者の息遣いや独唱のリアリティは特筆すべきクオリティであるが、オーケストラのエネルギーを処理しきれずに、Tuttiでの迫力を持て余しているように聴こえるところもある。
一方、各楽器の定位は曖昧なところがなく、パート間やセクション間のつながりやバランスも良好である。ステレオイメージを安易に際立たせることのない、エンジニアの確固たるオーケストライメージが貫かれた録音と評価できる。
合唱が加わる第5楽章は、この演奏と録音の真骨頂であり、宇宙的な壮大で神秘の空間を、透明感のある響きを捉えて表現している。
世界遺産級