文化財級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:466381−2 | デッカ ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
コンサートホールで聴く音像表現ではなく、スタジオの、しかも指揮者に近いところでリハーサルに立ち会っているようなオーケストライメージである。オーケストラのメンバーが目の前に座ってこちらを見ているような距離感で、独唱などは自分の手が届きそうな生々しさである。ある意味ポップス系の録音イメージであると言える。 ゾフィエンザールの客席フロアを使った、いわゆるスタジオ録音のスタイルをとっているため、オーケストラの各楽器は自由に配置でき、またマイクセッティングも思うままである。そうした環境を考えるとこのような赤裸々な音像表現も理解できる。 カルショウ・パリーのコンビにとっても、この音像表現は例のない指向だと思われる。ホールトーンはほとんど存在しないが、各楽器には適度な残響成分が含まれていて、セクション間のつながりや奥行感も申し分ない。良好な空気感の中で、ウィーンPoの木管がこの上なく美しい響きを放っている。長大な6楽章は演奏の深遠さと相まって、まさに固唾を呑んで聴き入ることとなる。 |
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文化財級 |