文化財級 交響曲
作曲家 アントン・ブルックナー
曲名 交響曲第9番ニ短調
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1990.3 ムジーク・フェラインザール
プロデューサー ハンス・ウェーバー Hans Weber
エンジニア ハンス・ペーター・シュヴァイクマン
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン 8
ステージレイアウト 8
リアリティ 8
クオリティ 9
ダイナミックス 9
平均点 8.2
商品番号:435 350−2 グラモフォン ステレオ 
解説
ホールトーンはそれほど豊ではないが、オーケストライメージを表現するために必要な空気感は持っている。
ライヴセッションのため、客席の気配を極力排除することと引き換えにホールトーンを犠牲にしている。ステージレイアウトは各パートが的確に定位し、音像のぶれや音の濁りなどは問題ない。金管の強奏においても音を圧縮してダイナミックレンジを稼ぐようなことはしておらず、自然な盛り上がりと音の伸びやかさに好感が持てる。1楽章終盤のフルオーケストラの大音量も、凄まじい迫力をそのまま捉え、重心の低い豊な響きがたっぷりと放射される。
ブルックナーの曲調に合わせ、教会風な響きに加工される録音が多い中、極めて自然体なオーケストラサウンドを構築している。
バーンスタイン最晩年の録音(コンサート)である。彼にとって2度目の同曲の録音だが、1度目があざといメロドラマ的な演奏だったことと比べると、この演奏は彼とオーケストラの白鳥の歌となる感動的な演奏である。ブルックナーを「歌う」ことが許された指揮者は、唯一無二、バーンスタインだけだろう。
この演奏は映像でも見ることができる。しかし、映像ではあからさまに編集のつなぎ(差し替え)が分かってしまうため、残念ながら興ざめである。演奏に感動した方は映像は見ないほうがいいだろう。
文化財級