文化財級 交響曲
作曲家 アントン・ブルックナー
曲名 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
指揮 ギュンター・ヴァント
演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1998.2.1 ベルリン・フィルハーモニー
プロデューサー ジェラード・ゴーツ Gerald Gotze
エンジニア クリスチャン・フェルドゲン Christian Feldgen
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス 10
平均点 8.6
商品番号:09026 68839 2 RCA ステレオ 
解説
豊なホールトーンに包まれた、左右一杯に広がるステージレイアウトである。ライヴレコーディングと編集されたセッションの、両面の良さを生かした表現である。弦セクションのパート間の定位も曖昧さがなく、弦と金管のバランスもホールで聴くような良好なバランスである。若干木管セクションが沈んで聴こえるが、これは金管に対してマイクポジションが近いためで、特にトロンボーンの処理に問題がある。ベルからの直接音を拾いすぎているのである。このようなミスは、マルチチャンネルによって多数のマイクを使うことと、本番の奏者の配置(演奏姿勢)に少しでもずれがあれば起こってしまうことである。ヴァントとベルリン・フィルのライヴシリーズ第1弾でもあり、手探りで音像を作っているといった様子である。しかし、このエンジニアの目指す方向性は間違っておらず、やがて最高品質のレコーディング(8番)を行なうことになるのである。
文化財級