文化財級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:4509−93332−2 | テルデック ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ステージレイアウトはさほど広く取っていない。弦セクションも管セクションも、ほぼ同じ幅の空間規模である。セクション間のバランスは、若干弦セクションが強調されているが、作為的と感じるほどではない。ホールトーンは空間一杯に捉えたものではなく、オーケストラをステージの上で豊に響かせているといった表現である。 ライブレセッションであるが、客席の気配はほとんどない。しかし、そうした気配の切り落としが全体のリアリティを損なう結果になっていないのは感心する。ステージ上のオーケストラを忠実に再現しようとしたエンジニアの良心が伺える。 ニューヨーク・フィルに就任したマズアによって、このオケがドイツ的なサウンドを構築し始めたころのライブである。金管の余裕たっぷりのffは、美しくどこまでも伸びていき、ブルックナーが求めたオルガンのハーモニーが、このオケの金管セクションによってようやく再現されたといってよい。したがって、はちきれるほどの熱いffを期待しても、この演奏からは聴こえてこない。 |
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文化財級 |