愛蔵盤級 交響曲
作曲家 ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
曲名 交響曲第9番ニ短調「合唱つき」
指揮 サイモン・ラトル
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Sp.バーバラ・ボニー
Bar.トーマス・ハンプソン
録音 2002.5.12  ムジーク・フェラインザール
プロデューサー ステフィン・ジョーンズ  Stephen Johns
エンジニア マイク・クレメンツ  Mike Clements
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 7.8
商品番号:5 57572 2 EMI  ステレオ
解説
ホールトーン・ダイナミックス・ステージレイアウト、それぞれにバランスの取れたまとまりの良い仕上がりである。各楽器が眼前に迫るようなリアリティは望めないが、コンサートホールで聴く豊なオーケストラサウンドを表現している。
独唱や合唱も適正に配置され、際立ってクローズアップされていることもない。あるべきところにあるべきように定位しているといった具合である。今時のハイビジョン放送でのオーケストラ中継やDVD映像での鑑賞によく合うサウンド指向で、各楽器は小粒でありながらクリアで見通しのよい音像である。
録音はそこそこのレベルにとどまっているが、演奏は驚きの連続である。ラトルによって発見された新感覚のベートーベン像が描かれている。ただ、斬新と思われがちなテンポ変化は、50年前にワルターなどが行なっている解釈でもあり、当時の驚きのほうが刺激的なのである。
愛蔵盤級