愛蔵盤級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:447 401-2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ダイナミックレンジの広い、迫力ある録音である。テープノイズが耳障りなのが残念だが、そうしたリスクを忘れさせるだけのリアリティが刻まれている。しかし、弱音はノイズに埋もれて明瞭度に欠け、ホールトーンが豊かな割には奥行感が出てこない。この時代の録音としてはノイズが多いのが疑問。 演奏は、凄まじい音の嵐が吹き荒れる。1楽章冒頭、霧の中で主題が聞こえてくると、切迫するかのようなクレッシェンドでフォルテを迎える。その後の展開は、まさにベートーベンの苦悩との戦いの音楽である。一瞬の隙も与えない、張り詰めた緊張感に貫かれた演奏である。カラヤンは、1楽章を戦いの音楽とすることで、喜びの4楽章へとつながる見事な音絵巻を展開していく。 この録音は、カラヤンの「第9」の数ある名演の中でもベストに挙げられるものである。何度もリマスターされて再販しているが、最近では「ガラスCD]なるものが登場し、1枚20万円という値が付いていた。20万円でCDを買うなら、同じお金を出してテープtoテープでダビングをしてもらいたいと思うが。 |
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愛蔵盤級 |