愛蔵盤級 | 協奏曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:471 326−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ホールトーンが気持ちよくたっぷりと捉えられた響きの豊な録音である。一方、各楽器の音像がやや曖昧に聴こえ、明瞭さよりも雰囲気でまとめた仕上がりになっている。ソロ・ヴァイオリンは充分にクローズアップされて捉えられている。 ホールトーンを生かしながら、マイクアレンジで音像を構築した手作りの自然さが感じられ、奏者の息遣いなど、実存感を伝える人の気配や空気感が削除されずに残っていることは評価できる。 ジョン・ウィリアムズのスクリーン用のスコアとは幾分趣を異にする、純粋なクラシック音楽であり、華やかなオーケストレーションは影を潜めて、暗く渋いサウンドが全体を支配している。静けさの中で自然の芽吹きを表現するような、清楚で控え目な楽曲である。録音は、こうした静謐な雰囲気を大切に表現していて、ホールトーンを生かした音像表現を狙っているようだ。ダイナミックレンジは広いとは言いがたいが、刺激の無いおだやかなオーケストラサウンドを楽しむことができるだろう。 アルバムには、映画「シンドラーのリスト」から3つのエピソードが収録されているが、シャハムの演奏は、サントラの演奏(イツァーク・パールマン)には遠く及ばない。やはりスクリーンに乗せる演奏として、奏者の思い入れの違いがあるのだろう。 |
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愛蔵盤級 |