愛蔵盤級 交響曲
作曲家 ウィリアム・ウォルトン
曲名 交響曲第1番変ロ長調/交響曲第2番
指揮 ウラディミール・アシュケナージ
演奏 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1991.5 Walthamstow Assembly Hall
プロデューサー クリス・ハーゼル
エンジニア ジョナサン・ストーク
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:433 703−2 デッカ ステレオ 
解説
この時代のデジタル録音の優秀性を示す上質なオーケストラ音像に仕上がっている。ホールトーンはさほど重要視されていないが、各楽器の残響成分が充分なハーモニーを積み上げている。ステージレイアウトも適正な配置にまとまっており、弦セクションと管セクションの定位感や音量的なバランスも申し分ない。
当然、音質やダイナミックレンジも充分なクオリティを確保しており、仕上がりに問題を感じる面はほとんど無いと言ってよい。
ただ、コンサートホールにいるかのような生々しさは薄く、奏者の息遣いや音のエネルギーといったものは感じられない。演奏の迫力を伝える人間臭さが無いのである。音と音をつなぐ空気そのものの存在を否定してしまった結果であり、本来リスナーに届けるべき「生きた音」を失ってしまったのである。
愛蔵盤級