文化財級 | 協奏曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
商品番号:419214−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ユダヤ人の祭典と言わんばかりの顔ぶれである。このアルバムは、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の創設者である、バイオリニストのブロニスラフ・フーベルマンの生誕100周年を記念してのライヴ・レコーディングである。常任であるメータの率いるイスラエルPoをバックに、ユダヤ系のバイオリニストたちが順番にステージに立つという豪華な内容である。 中でも、CBSの専属であったアイザック・スターンが招かれていることが特筆である。20世紀の後半を飾った名バイオリニストだが、録音(音質面で)には恵まれていない。このグラモフォンで聴くスターンのバイオリンは何とも美しくしなやかである。高音域まで艶やかに伸びる音色は、巨匠の到達した至上の世界であると言える。 また、入れ替わりに聴くことのできるソリストたちも、それぞれの個性が見事に捉えられ、聴き比べの醍醐味も味わうことができる。 録音は、バランスの取れた自然体の音像表現である。小編成のオーケストラにソロ・バイオリンが華やかな音空間を広げていく。無理なく捉えられたオーケストラは、ステージ上に余裕を持ってレイアウトされ、各楽器の定位感も問題ない。ソロが際立って強調されることはないが、それでもピンポイントで明確に定位している。大きなffの無い曲だけに、少々近接したマイクアレンジになっているが、音像が大きすぎることも無く、ダイナミックレンジに不足感も無い。 全体には平均値を捉えた内容と言えるが、アルバムの歴史的価値を含めて、一度は聴いておきたい録音である。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||
文化財級 |