文化財級 | オペラ/合唱曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:468 079−2 | フィリップス ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
全体に控えめな音像表現であるフィリップスの、平均的なオーケストライメージを踏襲しているが、この録音が引き付けるものは、一音一音が生きた魂となって、確かに耳に届いているという実感である。最新のデジタル録音が、ようやくアナログ初期のリアリティを取り戻したと言って良い。 ノイズのない静寂。圧倒的なダイナミックレンジ。オーケストラのTuttiはどんなにffになっても耳障りになることはなく、豊な残響成分を伴って雄大に、朗々と鳴り響く。2ch再生の限られたフォーマットの中で、サラウンドに頼らずに大合唱曲を見事に捉えた最高品位の録音に仕上がっている。 この曲の録音の決め手は、やはりディエス・イレの迫力に懸かっている。この録音でも音像表現は申し分なく圧倒的であるのは当然のこととして、むしろ他の部分、特に静謐なオーケストレーションの響きに耳を傾けるべきである。4人の独唱は、マイクでのピックアップは避けられないものの、それでも合唱とオーケストラの中に溶け込む自然なバランスを保っており、他では得られない類稀な録音として高く評価できる内容となっている。 |
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文化財級 |