文化財級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:0935382000 | ソニー ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
バイエルン放送によるライブ録音である。放送用の録音であると思われ、客席の気配なども削除せずにコンサートの雰囲気をあるがままに捉えている。オーケストラは見通しも良く、各楽器の細かなニュアンスも過不足なく表現している。 弦と管のセクション間のつながりやバランスも適正で不自然なところはほとんどない。ステージ上のオーケストラがどのように鳴るのかをよく分かっているエンジニアの仕上げである。 リリースを前提としたライヴセッションと比べると響きの透明度などはいま一歩であるが、奏者の息遣いやホール全体の空間表現は好感が持てる。 ヤンソンスは、もう20年も前から若手期待の星と言われ、既に中堅どころを越えベテランの域に達している。しかし、そのキャリアと実力に比べると、商品市場への投入は充分とはいえない。レコーディングした曲は数多いが、それぞれが目だって評価されたことはない。オスロPoとの数々の録音は聴き応えのあるものが多いが、それを伝える録音には恵まれていない。このシベリウスは、ヤンソンスが主席指揮者を務めるバイエルン放送交響楽団との録音で、自主制作シリーズとしてチャイコフスキーなどもリリースしている。正規のセッションではないとはいえ、こうした生々しいオーケストラサウンドを聴くことができるようになり、ようやくヤンソンスの評価が定まってくるだろうと期待している。 |
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文化財級 |