愛蔵盤級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:435 351−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ライヴセッションであり、演奏の熱気を充分に伝えている。しかし、ステージ上の空間表現に徹しているため、ホール全体の空気感というものが欠けている。マルチ録音により各楽器の音像は分離も良く明瞭に捉えられているが、実存感に乏しいのが残念である。ダイナミックレンジは演奏のニュアンスを伝えるのに充分な広さを確保し、pからfまでストレスなく伸びている。 バーンスタインにとって、ブルックナーの9番とともに最後のレコーディングになった曲で、この演奏会での彼は、舞台袖で酸素吸入を必要とするほどに弱っていた。命の燃え尽きるさまを見るかの様な、激しく儚い演奏である。ウィーンPoも、アンサンブルの乱れるぎりぎりのところまで気持ちを高ぶらせてバーンスタインについていっている。曲の最後では、灯火の消える瞬間のように、ピチカートが小さく煌めく。 |
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愛蔵盤級 |