文化財級	協奏曲
	作曲家 ディミートリー・ショスタコーヴィッチ 曲名 チェロ協奏曲第１番 指揮 ユージン・オーマンディ 演奏 フィラデルフィア管弦楽団 Ｃｅｌｏ．ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ 録音 １９５９．１１．８　Ｂｒｏａｄｗｏｏｄ　Ｈｏｔｅｌ プロデューサー ハワード・Ｈ・スコット 評価項目 評価内容 ホールトーン ８ ステージレイアウト ９ リアリティ ９ クオリティ ８ ダイナミックス ８ 平均点 ８．４
商品番号：ＭＨＫ６３３２７	ソニー（コロムビア）　　ステレオ
解説
独奏チェロが見事な定位と実存感でオーケストラの中心に鎮座する。比較的小編成の曲であるため、オーケストラのダイナミックレンジはさほど重要視されていないようだが、その分、ソロ楽器の生々しいリアリティが強調されており、伸びやかで腰の据わった音像と相まって聴き応えのある内容に仕上がっている。 オーケストラの全体像は過度に広がらない適正なステレオ感を保っており、チェロとのバランスも良好である。一方、この曲の持つ近代的で機械的なダイナミズムは余すところなく捉えられており、迫力に欠けるものではない。木管楽器の突拍子もないモチーフや、低弦に聴かれる重厚な動機など、ショスタコーヴィッチの曲想を見事に表現している。同曲屈指の録音であると評価できる。 録音された時代を考えれば、ノイズなど音質面でのリスクはほとんど無いと言える。
文化財級