文化財級 交響曲
作曲家 ロベルト・シューマン
曲名 交響曲第3番変ホ長調「ライン」
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1984.10.21 ムジーク・フェラインザール
プロデューサー ハンス・ウェーバー
エンジニア クラウス・シャイベ
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.2
商品番号:415358−2 グラモフォン ステレオ 
解説
マルチマイクによるライヴセッションであるため、ホールトーンは空間から捉えた表現ではなくステージ上のオーケストラの残響成分を捉えたものである。
ステージレイアウトは弦セクションが左右に広がり、木管はその音像の中で、やはりやや左右に広がって定位している。マルチマイクによってピックアップされた一つ一つの音を、手堅くまとめてオーケストライメージを創り上げたといった音像表現である。客席などの気配を嫌って空気感が削除された結果、明瞭に捉えられているにもかかわらず各楽器の音像にはリアリティはなく、デジタル技術によって成された作為的な音であることは否めない。
一方ダイナミックレンジは豊かに確保され、オーケストラはpからfまでストレスなく鳴っている。バーンスタインとウィーンPoによるシューマン全集の一つであるが、この録音が最も仕上がりが良く聴き応えがある。
文化財級