世界遺産級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:431 774−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
リアリティーとホールトーンを極めた最高品位の音像表現である。ナレーターを中心とした楽曲のため、通常のオーケストラのサウンド指向に加え、ボーカルマイク的な声が中心に定位している。その特異性のため、ステージレイアウトとホールトーンは若干評価を下げている。 オーケストラ自体の音像表現は、伴奏の域を超えた雄大で生々しい、目の覚めるような原音再生である。曲の冒頭から血の吹き出るような赤裸々な音響が暴発する。各楽器は明瞭に、そして分離良く定位し、Tuttiにおいても音像が曖昧になることはない。ホールに残る余韻も素晴らしく、オーケストラの残響成分が余すところなく捉えられていると言ってよい。マイクが拾ったそのままの音が聴こえてくるようだ。 ダイナミックレンジも格段に広く、音の立ち上がり、勢い、腰の強さなど、グラモフォンでは他に聴くことのできない音像表現であり、客席にいるかのようなリアリティは奇跡的とも言える。 このディスクには、他にウェーベルンの作品が録音されているが、合わせて3人のエンジニアが担当している。それぞれに音像指向は違い、また録音の一番古いこの曲が、最も評価が高くなった。20世紀のウィーンの現代音楽を楽しむことができるアルバムであるが、一方で、同じレーベル内でのエンジニアによる音作りの違いを楽しむこともできる内容となっている。 |
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世界遺産級 |