愛蔵盤級 管弦楽曲
作曲家 ニコライ・リムスキー=コルサコフ
曲名 交響組曲「シェエラザード」
序曲「ロシアの復活祭」
指揮 ユーリ・テミルカーノフ
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
solo violin グレン・ディックトロウ
録音 1991.10.12 マンハッタン・センター
プロデューサー Jay David Saks
エンジニア Paul Goodman
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点
商品番号:09026−61173−2 RCA(BMG) ステレオ
解説
オーケストラは過不足ない音像表現の中でバランスよく定位している。色彩豊かなオーケストレーションを明瞭に捉え、奥行感も意識した自然派指向の録音である。ヴァイオリン・ソロは実物大のバランスでオーケストラの中に溶け込んでいる。
テミルカーノフとニューヨーク・フィルハーモニックの取り合わせは、レコーディングの場ではこの録音が唯一ではないだろうか。時間と金にうるさく、融通の利かないオーケストラに対し、当時勢いのあったテミルカーノフがどうコントロールするのか見ものであった。時折新しい閃きも散見されるが、総合的仕上がりとしては中庸を行く内容ではないだろか。オーケストラの側はパワフルで淀みなく、安定感で納得させる演奏を聴かせている。
同録の序曲「ロシアの復活祭」は、リムスキー=コルサコフが「シェエラザード」と平行して作曲していたもので、1ヶ月遅れで完成している。演奏もパワフルで屈託ない内容で、この曲のベスト盤であり、気軽に楽しめる逸品となっている。
愛蔵盤級