愛蔵盤級 | 協奏曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:423 063−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
マンハッタン・センターでのスタジオセッションである。このホールでの録音を30年以上行なってきたニューヨーク・フィルハーモニックにとって、その音作りに関しては最も安定した仕上がりを期待できる場所である。 ヴァイオリンのソロは、オーケストラ音像の中心に定位し、過度にクローズアップされることはなく、伴奏となるオーケストラとの程よいバランスでまとめられている。全体に刺激の少ないマイルドなテイストであるが、音像が曖昧になることはなく粒立ちと抜けの良い響きを描き出している。 ただ、ホールトーンやヴァイオリンの残響などは人工的に加えられたような不自然な余韻となっており、生生しい空気感を伝えるには至っていない。しかし、全体の色調としてはとても良い雰囲気に仕上がっており、ソロの美的資質を損なうものではない。コンチェルト録音としての必要条件を充分に満たした内容であると評価できる。 同録されている「序奏とロンドカプリチオーソ」は、20年前にフランチェスカッティがこのホールで録音している。とても素晴らしい録音なので、一度聴き比べてみると良いだろう。その場所のあるがままを伝えることの大切さを、学ぶことができるだろう。 |
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愛蔵盤級 |