| 作曲家 | カミーユ・サン＝サーンス |
| 曲名 | 交響曲全集 |
| 指揮 | ジャン・マルティノン |
| 演奏 | フランス国立管弦楽団 |
| 録音 | 交響曲イ長調／交響曲「首都ローマ」 １９７４．９．２３ 交響曲第１番／第２番 １９７２．６．１２／９．３０ 交響曲第３番「オルガン」 １９７５．１．１０ |
| プロデューサー | Ｒｅｎé Ｃｈａｌｌａｎ |
| エンジニア | Ｐａｕｌ Ｖａｖａｓｓｅｕｒ |
| 評価項目 | 評価内容 |
|---|---|
| ホールトーン | ９ |
| ステージレイアウト | ８ |
| リアリティ | ７ |
| クオリティ | ８ |
| ダイナミックス | ８ |
| 平均点 | ８ |
ホールトーンが贅沢にたっぷりと含まれている空間表現で、オーケストライメージは幾分平坦な印象は否めないものの、適度に広がったステレオ感のある音像である。ワンポイント録音のような自然なステージレイアウトを描いている。
一方、音の粒が小さく細身に聴こえるため、パワフルなオーケストラサウンドとは言えないが、それでも、音が一つ一つ重なり合い大きなハーモニーとなったとき、この繊細な音の造形物はとても美しく鳴り響く。
左右への充分な広がりに加え、上下方向へも広がりを感じる好感の持てる仕上がりとなっている。
マイナーな初期の交響曲が、こうした良好な録音で聴くことができ、前向きな演奏と相まって、貴重な音源となっている。
