愛蔵盤級 交響曲
作曲家 カミーユ・サン=サーンス
曲名 交響曲第3番ハ短調「オルガン」
指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
パリ・ノートルダム寺院のオルガンを使用
録音 1981.9 ベルリン・フィルハーモニー
プロデューサー ミヒャエル・グローツ
エンジニア ギュンター・ヘルマンス
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点
商品番号:439 014−2 グラモフォン ステレオ
解説
壮麗で煌びやかなオーケストラサウンドを捉えている。デジタル初期のマルチ録音であるが、意外なほどその音像は自然であり、透明感のある見通しの良い空間表現となっている。ホールトーンは広々としたものではなく、オーケストラの各楽器の音に残響成分が乗っているといった程度であるが、各パートのつながりや定位感は良好で、ステレオ感のあるステージレイアウトを描いている。
オルガンは別録りで、ノートルダム寺院のオルガンをミックスしたものである。技術的には何の問題もないダビングなのであろうが、それぞれの楽器にはその場所その場所の空気感があり、その空気感によって実存感やまとまりのある音像表現が得られるとするならば、このアザトイ演出には共感できない。実際、オルガンの音には覇気がなく、弱音こそオルガンの金属質が感じられるが、Tuttiでのffでは力量不足が否めず、特に低音が確保されていないことには納得がいかない。
愛蔵盤級