文化財級	管弦楽曲
	作曲家 オットリーノ・レスピーギ 曲名 交響詩「ローマの松」「祭り」「噴水」 指揮 ヤン・パスカル・トルトゥリエ 演奏 フィルハーモニア管弦楽団 録音 １９９１．４．１６　オール・セインツ教会 プロデューサー ブライアン・カズンズ エンジニア ラルフ・カズンズ 評価項目 評価内容 ホールトーン ８ ステージレイアウト ９ リアリティ ８ クオリティ ９ ダイナミックス ９ 平均点 ８．６
商品番号：ＣＨＡＮ　１０１３５	シャンドス　ステレオ
解説
音の一つ一つの粒立ちの良いクリアでスピード感のあるオーケストラサウンドである。様々な楽器をフル活用した最大規模のオーケストレーションによる、煌く色彩の曲であるが、その豊な曲想、そしてハチキレンばかりのダイナミックレンジを見事に捉えている。分解能も高く抜けの良い音像である。 各楽器のリアリティはオーケストラの全体像の中で平均的に描かれていて、眼前に迫り来るような生々しさはないが、トータルバランスは良好で、迫力に欠けることは無い。ホールトーンも空間を積極的に捉えたものではないが、雰囲気は充分表現されていて、教会という残響成分の多い場所の利点を生かした音像表現となっている。 各楽器の見通しがよいため、弱音時の木管のソロなどが美しい余韻を伴って空間に響いている。オーケストラは適度に距離を置いて展開し、左右への広がりのあるステレオ感を確保しながら、Ｔｕｔｔｉでも音像がぶれることもなく、ダイナミックに鳴り渡る。 曲の色彩感を表現しきれない録音が多い中、この仕上がりは充分に納得のいく内容であり、シャンドスの中においても最高品質の仕上がりであると評価できる。
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