愛蔵盤級 管弦楽曲
作曲家 モーリス・ラヴェル
曲名 ボレロ ラ・ヴァルス ダフニスとクロエ ほか
指揮 ロリン・マゼール
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1996.6.11  ムジーク・フェラインザール
プロデューサー ウォルフラム・グラウル Wolfram Graul
エンジニア クリスチャン・フェルドゲン Christian Feldgen
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:82876−60868−2 RCA  ステレオ
解説
適度に響くホールトーンの中で、オーケストラは少し大きめの音像でダイナミックに定位している。各楽器の分離は必ずしも良いとは言えず、見通しもさほどのものではないが、音の一つ一つに量感と実存感があり、積極的な音像表現であるといえる。ライブセッションではないため、ホールトーンやステージ上の空気感を積極的に捉えることでオーケストラに生々しさが加わるのだが、このあたりにプロデューサーの嗜好が現れているのかもしれない。
ffで音像が飽和してしまい、伸びやかさがなくなるのも気になる。各楽器が明瞭に捉えられている割りに、奏者の息遣いといったリアリティを伝える要素が少ない、ステージレイアウトにも曖昧さが感じられる。
愛蔵盤級