文化財級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:NI5344 | ニンバス ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
豊なホールトーンと適度な距離感を持った雄大なオーケストラ音像を表現している。印象として音像が小振りで曖昧に聴こえるかもしれないが、音の一つ一つは明瞭に捉えられており残響に埋もれてしまうこともない。 各楽器が近接的に捉えられたものではなく、ワンポイント収録の様な自然な音像表現であり、バランス面でもステージレイアウトの面でも違和感を持つものはない。ただ、音像までの距離によって迫力不足に感じることことは否めず、聴き手の好みによっては満足を得られないものとなる可能性は高い。しかし、何も足さない何も引かないといったこのような音像は、他では聴かれることのなくなった希少な存在であり、コンサートホールを思い返しながらゆったりと聴き入るのもいいだろう。ライヴが主流となった現代では、客席のノイズをどう処理するかで、空間表現がまったく違うものとなってしまう。純粋に組まれたセッションでしか表現できない微細な空気感や生き生きとしたホールトーンが気持ちよく響いてくる。 また、特段強調されたダイナミックレンジではないが、伸びやかで重心の低いffは充分にオーケストラのエネルギーを伝えている。 スタジオセッションとしてのクオリティと環境があって、ようやく可能となった上質のオーケストラサウンドを、この録音は見事に表現していると評価できるだろう。 |
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文化財級 |