文化財級 管弦楽曲
作曲家 リヒャルト・シュトラウス
曲名 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの
                  愉快ないたずら」
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1959.4.20 セント・ジョージ・ホテル
プロデューサー ハワード・H・スコット
エンジニア
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 6.8
商品番号:SMK 47626 ソニー(CBS) ステレオ 
解説
当時のこのコンビに定番のホテルでの録音である。ステレオ初期のエンジニアたちの試行錯誤を垣間見せてくれる仕上がりである。左右の広がりを強調するため、バイオリンとチェロの間隔を大きく開け、管セクションは、木管とホルンをセンターに据え、それを他の楽器が挟み込むように配置されている。録音の古さからくるカサツキや腰の弱さがあるが、ダイナミックレンジを圧縮しないよう、音圧の処理に注意を払っていることが評価できる。
「ツァラ」が映画などで人気を得る以前の、R.シュトラウスの定番の曲であり、バーンスタインも自分で書いた教育用の台本でこの曲を解体・分析している。語り口のはっきりした、爽快な音楽作りである。ニューヨークPoの演奏も、ぶっつけ本番のようなスリリングさがあり、それを超絶的なアンサンブルで乗り切っている。
文化財級