文化財級 | オペラ/合唱曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:4466 384−2 | デッカ ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ジョン・カルショウが手掛けたプロダクションではあるが、同時期に行なわれていたワーグナーのシリーズとは音像の指向に違いがある。ワーグナーが物語の雄大さを描いた舞台規模の大きいステージレイアウトであったのに対し、プッチーニでは、メロドラマとしての甘い雰囲気を漂わせた少々小振りなステージレイアウトといえる。全体に柔らかいトーンの音像表現となっている。オーケストラは、トスカとカヴァラドッシの愛のささやきをサポートする、一歩さがった存在で、独唱に寄り添うような絶妙のバランスで捉えられている。しかし、だからといって迫力や実存感が失われているわけではなく、奏者の息遣いを感じるような生々しさは充分に確保されている。曖昧さのない明瞭な音像であり、ステージレイアウトも定位よく適正に配置されている。 オーケストラは一切刺激的な音はなく、迫力はあっても耳障りなところは全くない。左右に広がったステレオイメージの中で、配役たちもたっぷりとした空間表現の中で捉えられている。 |
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文化財級 |